過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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134: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/11(月) 20:10:26.41 ID:vFMcL4TtO
>>132
いつもありがとうございますm(_ _)m


135: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/11(月) 23:40:18.70 ID:Dol/ulpX0
壁の陰から現れたのは、ビール腹を揺らした肥満児であった。
皇帝と女騎士の間に漂うただならぬ雰囲気を察知して、こっそり盗み聞きをしていたのだ。
勇者の持っている聖剣は偽物だとか、そうでないとか。
てっきり愛の告白かと警戒していたデェブは、思わぬ話題に拍子抜けした。
そして、今度は勇者のことについて興味が湧いたのだった。
以下略



136: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/13(水) 15:20:16.20 ID:8UA1RPJyO
〜ビャンビャン山〜

女騎士が肥満児に事情を話している頃、エルフの里より土遁で逃走したジャラールは、洞窟のあるビャンビャン山に戻ってきた。
綿菓子の様な白い雲が、水色の空を悠々と流れてゆく。
近くの木を切り倒して作った物干し台に、妹の物と思しきワンピースやその他諸々の洋服が揺らいでいる。
以下略



137: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/14(木) 22:37:39.94 ID:2Dz4WckgO
ジャラール「ジジイはどうした?」

親父「ノームだのドワーフだの、知り合いがいる種族に協力を要請している。ウチの爺さん、ああ見えて顔が結構広いからな」

ジャラール「人間が敵に回った以上、エルフの里を潰すには相当の兵力が必要になる。他種族を総動員してハイエルフに対抗する一大勢力を作り上げるんだ。ジジイにはしっかり仕事をしてもらわねば」
以下略



138: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/17(日) 20:49:37.38 ID:CKdtXtCZ0
しかし、それをさせないのがシャラールの親父だ。
剣戟を重ねるにつれ、激しさはさらに増し、紫色の光が飛び散る。
彼はかつて、ダークエルフで最強の戦士と謳われた男であった。
どんな軍師の策略も力と速さで打ち破り、数々の部族を征圧してきた。
彼の姿が目に入った瞬間、その場にいた敵兵の首は全て胴から離れている。
以下略



139: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/18(月) 10:46:32.12 ID:96TUbXr/O
稽古を終えて洞窟の最奥部に戻ると、妹はすやすやと微かな寝息を立てていた。
手を伸ばし、そっと頬を撫でる。
その時、妹が微笑んだ気がした。
ジャラールは無言で頷くと踵を返し、颯爽と洞窟を出て行った。
今から自分が行うことに、ひょっとしたら親父は激怒するかもしれない。
以下略



140: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/20(水) 00:44:44.88 ID:EsraVljq0
〜温泉旅館・ノワイ湯〜

女騎士「ごちそうさまでした」

勇者「ふぅ〜食った食った!」
以下略



141: ◆LsZ4kFgXss[sage]
2016/01/21(木) 01:18:33.73 ID:ALuQYLA/0
>>140

誤・勇者や会った魔法使いや
正・勇者が会った魔法使いや

以下略



142: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/22(金) 14:36:20.56 ID:j0dWKJa2O
規則的に寄せては返す、小さな波。
白い湯気が辺りを包み、黒い山の端に沈む夕陽を背景にもくもくと立ち昇ってゆく。
浴槽の底まで見えるほど透き通った水は、木樋に流れていた浅葱色の湯とは違うものの、すぐ近くの間欠泉から引いている。
もちろん、湯の温度は非常に熱い。
数分浸かっただけで、身体全体が桃色に染まってしまうほどだ。
以下略



143:名無しNIPPER[sage]
2016/01/23(土) 04:18:21.06 ID:mNH99DWm0
きもちわる


144: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2016/01/25(月) 22:22:26.94 ID:vJkRRw/IO
バスタオルを身体に巻いた美女達は、漂う湯煙の中を裸足で歩いていった。
隣で男共の騒ぐ声が聞こえるが、気にしないことにした。
長い間、後宮に閉じ込められていたソラトにとって、温泉は未知の経験なのだ。
楽しまずして、なんとする。
桶で湯を掬い、肩から腹にゆっくりかける。
以下略



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