過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/27(水) 22:09:54.35 ID:FgAidzTQO
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僧侶科の試験は無事に済んだ。
今日が、待ちに待った合格発表の日。
不安と期待の入り混じった複雑な気持ちで、神聖帝国の城へ向かう。
名前は忘れずに記していたか。
回復呪文のつづりは間違っていなかったか。
僧侶として最低限の基礎知識問題は、しっかり得点できたか。
もう過ぎたことだけれど、再び確認しておくに越したことはない。
先日少年に教えられた道を辿り、試験会場へ逸る気持ちを抑えながら赴く。
もう結果が貼り出されているようだ。
喜びに咽ぶ声、悲しみに嘆く声。
自分はどちらなのだろう。
少女「32571……32571……あった!」
燦然と輝く自分の受験番号。
少女の瞳が大きく見開かれた。
あった! あった! あった! あったぁ!
少女はその場で小躍りして、掴んだ幸福をしばらく噛み締めた。
この達成感と喜びを、一刻も早くお母さんとあの少年に伝えたい。
魔導師長の姉を追って、遥々遠くから受験しに来たトクズ族の少年に。
あの人、どこにいるんだろう。
必死に少年を探したが結局、彼を見つけることはできなかった。
「教皇様だ! 教皇様がいらっしゃった!」
厳かに鐘が鳴り響き、城の隣にある教会から一人の老人が粛々と出てきた。
黄金の三重冠をかぶり、十字架のついた杖を高々と掲げる。
割れる様な拍手と歓声が周囲で起こった。
教皇がゆっくりと歩を進めると、次に枢機卿が左右を固めるかの如く現れた。
神聖帝国において、教皇は皇帝をも凌ぐ絶対的な現人神だ。
尊顔を拝むだけで、寿命が何十年も延びると言われる。
それが、なぜここに。
教皇「受験番号32571……君だね?」
少女「ふぇ?」
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