過去ログ - 「偽りだらけの魔王討伐、始めました」
↓
1-
覧
板
20
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/11/08(日) 19:27:52.41 ID:kiKX5uP40
――領主居館・裏口――
騎士「待て、貴様、宴に出ないとはどういうことだ!」
「静かにしろ。俺達がこんな所にいることがバレたら面倒なことになる」
騎士「何を勝手な……!」
「騒ぐなと言っている。なんなら、お前は神官と一緒に部屋に篭もっていてもいいのだが。神官の敷いた結界を破らなければ、それでいい」
(脱出の手引きをした者が裏口のドアを開ける。外に出ようとした俺の腕を騎士が掴む)
騎士「……いいから来い、と連れ出した挙句、館を出て宴には出ないと言う。目的も理由も何も言わないで、何をどう従えというのだ!」
「時間がない。黙って付いてくるか、部屋に戻るかしろ」
騎士「貴様ァ……!」
勇者「……最初から祝宴に出るつもりがなかったね? 世話を申し出てくれた娘を追い返した時点で、妙だと思っていた。僕達をここまで連れて来てくれた人も、君の手の者だろう? 領主殿が開いてくれるという、この宴の裏で、何かがあるのかい?」
「見ればわかる。木を隠すなら森の中、人目に付きたくないなら群衆の混乱の中に隠す。この場合、大胆ではあっても、巧みさに欠けているが」
騎士「だからッ……」
勇者「今は彼の言うとおりにしよう。何事もなければ、すぐに領主殿のところに戻ればいいだけのことなんだから」
(騎士は頷いて、俺の腕から手を離す)
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
29Res/36.67 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 「偽りだらけの魔王討伐、始めました」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1446977712/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice