18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:56:40.04 ID:fk92G9zco
結衣「…………」
扉の向こうに京子がいることを信じ、扉の向こうに京子がいる景色を思い浮かべて……私は優しくノックをした。
結衣「京子……私だよ」
しばらくまともに発声していなかった喉からかすれた声を振り絞り、京子の名を呼ぶ。
そこにあるのはまったく音沙汰のしない扉。沈黙にさんざん痛めつけられた苦しい胸を抑え、負けずにきっと睨みつけた。
結衣「……は、入るよ……」
最後の最後、一縷の望みをかけ……京子の部屋の扉を引く。
音もなく開いた扉の向こう……京子の部屋はやけに綺麗に整頓されていて、
そして、京子はいなかった。
結衣(っ…………)
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