8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:50:00.45 ID:fk92G9zco
結衣(な……か、身体が勝手に……っ!!)
まるで、自分の視点が急に第三者のものに変わったかのようだった。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:50:52.15 ID:fk92G9zco
結衣(うそだ)
ありえない。京子がそんなことするわけない。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:51:22.54 ID:fk92G9zco
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:51:51.40 ID:fk92G9zco
なんでもない京子の笑顔を見ていると……胸がすうっと涼しくなっていった気がした。
そしてほぼ同時と言ってもいいくらいのタイミングで、今度は身体がものすごい熱を帯びだした。寝ている間に下がった体温を戻そうとする身体的な働きのせいか、それとも急激な安心感に包まれてのことなのか、氷水に飛び込みたいくらい自分の身体が熱い。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:52:29.99 ID:fk92G9zco
結衣「えっと……」
一体私は何に恐怖していたのだろう?
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:53:13.11 ID:fk92G9zco
じっと浴室の扉を見ていると……夢の中で感じた得体の知れない恐怖が少し蘇って、思わず鳥肌がたった。
この浴室自体はまったくもって普通の場所だ。勝手にシャワーが出ることなんて絶対にないし、夢の中で起こったようなことはもちろん過去に一度も無かった。全ては夢の中の出来事であり、私はあんな光景を想像したことさえもないのだ。
しかし私は見てしまった。あれが寝ているときの幻覚だとしても、心にはしっかりとあの不気味な光景が残ってしまっている。出っ放しのシャワーをこの手でひねって止めたし、その時足元にシャワーの水が少しかかった感覚だってした覚えがある。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:53:45.82 ID:fk92G9zco
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:54:47.76 ID:fk92G9zco
結衣(助けて……)
京子。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:55:19.51 ID:fk92G9zco
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気づけば私は……京子の家の目の前に到着していた。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:55:46.47 ID:fk92G9zco
裏口に周ってみる。そこには存在だけは知っていて、私は使ったことのない勝手口があった。もしかしたらここが開いているんじゃないかと軽い気持ちで手をかけ、くいと引っ張る。
……開いた。
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