過去ログ - 屋上に昇って
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802:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:09:47.43 ID:iGqfryU8o



 るーの証言と俺の証言に食い違いを生むわけにはいかなかったから、俺は「体調を崩した後輩に付き添って保健室に行った」と報告した。疑われなかった。
 自分の身体がなんとなくタバコ臭いような気がして気になったけど、周囲は特に反応しなかった。
以下略



803:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:10:13.89 ID:iGqfryU8o

 でも、そもそも、どうして俺はこれまでこの煙草の存在に気付かなかった?
 誰かが制服に勝手に入れていた? 着替えか何かのタイミングがあれば不可能じゃない。

 それでも再び着替えた段階で気付かないのは、ありえないとは言わないが簡単ではない。
以下略



804:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:10:46.61 ID:iGqfryU8o

 ない、が……。
 
 離人感、記憶の虫食い……。

以下略



805:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:11:12.08 ID:iGqfryU8o

 ……いや。

 情況証拠だけ見れば、たしかに疑わしいかもしれないが、俺は鷹島スクイと顔を合わせて、対話したことがある。
 あいつはたしかに存在する人間、のはずだ。
以下略



806:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:11:48.47 ID:iGqfryU8o



「そういうわけで、わたしの家に行きましょう」

以下略



807:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:12:16.14 ID:iGqfryU8o

 なんてことを話しているうちに、廊下から軽い足音が聞こえてきて、教室の入り口ががたっと揺れた。

「たっくん! ゴロちゃんから招集メッセージだよ! たぶん例のアレだよ! 早く逃げよ!」

以下略



808:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:12:53.36 ID:iGqfryU8o
つづく


809:名無しNIPPER[sage]
2016/03/04(金) 23:36:06.32 ID:2qIbpLVno
乙です


810:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:09:11.13 ID:In4DJ8ILo



「それじゃ、わたしの家に行きましょう!」

以下略



811:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:09:43.95 ID:In4DJ8ILo

「いい天気ですね」って、ぐーんと伸びをしながらるーが言う。
 彼女は楽しげに、ステップでも踏むみたいに路上を歩いていく。

 どうしてだろう?
以下略



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