804:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:10:46.61 ID:iGqfryU8o
ない、が……。
離人感、記憶の虫食い……。
805:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:11:12.08 ID:iGqfryU8o
……いや。
情況証拠だけ見れば、たしかに疑わしいかもしれないが、俺は鷹島スクイと顔を合わせて、対話したことがある。
あいつはたしかに存在する人間、のはずだ。
806:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:11:48.47 ID:iGqfryU8o
◇
「そういうわけで、わたしの家に行きましょう」
807:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:12:16.14 ID:iGqfryU8o
なんてことを話しているうちに、廊下から軽い足音が聞こえてきて、教室の入り口ががたっと揺れた。
「たっくん! ゴロちゃんから招集メッセージだよ! たぶん例のアレだよ! 早く逃げよ!」
808:名無しNIPPER[saga]
2016/03/04(金) 23:12:53.36 ID:iGqfryU8o
つづく
809:名無しNIPPER[sage]
2016/03/04(金) 23:36:06.32 ID:2qIbpLVno
乙です
810:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:09:11.13 ID:In4DJ8ILo
◇
「それじゃ、わたしの家に行きましょう!」
811:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:09:43.95 ID:In4DJ8ILo
「いい天気ですね」って、ぐーんと伸びをしながらるーが言う。
彼女は楽しげに、ステップでも踏むみたいに路上を歩いていく。
どうしてだろう?
812:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:10:11.10 ID:In4DJ8ILo
「タクミくん、どうしたんですか?」
「猫だ」
813:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:10:38.05 ID:In4DJ8ILo
俺はそんなことを考えるのをやめてしまうべきなんだろうか。
ただ楽しそうに笑っていれば、それを幸福と呼べば、それだけでいいんだろうか。
ふと、思い出して、俺は携帯を開く。
814:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:11:08.61 ID:In4DJ8ILo
「……行かない」
とよだかは言う。
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