809:名無しNIPPER[sage]
2016/03/04(金) 23:36:06.32 ID:2qIbpLVno
乙です
810:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:09:11.13 ID:In4DJ8ILo
◇
「それじゃ、わたしの家に行きましょう!」
811:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:09:43.95 ID:In4DJ8ILo
「いい天気ですね」って、ぐーんと伸びをしながらるーが言う。
彼女は楽しげに、ステップでも踏むみたいに路上を歩いていく。
どうしてだろう?
812:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:10:11.10 ID:In4DJ8ILo
「タクミくん、どうしたんですか?」
「猫だ」
813:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:10:38.05 ID:In4DJ8ILo
俺はそんなことを考えるのをやめてしまうべきなんだろうか。
ただ楽しそうに笑っていれば、それを幸福と呼べば、それだけでいいんだろうか。
ふと、思い出して、俺は携帯を開く。
814:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:11:08.61 ID:In4DJ8ILo
「……行かない」
とよだかは言う。
815:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:11:36.41 ID:In4DJ8ILo
「……タクミくん?」
るーが、立ち止まったままの俺を振り返る。
816:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:12:30.79 ID:In4DJ8ILo
「だからさ、おまえベースやれよ」
「……話の繋がりが」
817:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:12:57.40 ID:In4DJ8ILo
「意味がわかんねえ! なんで俺がそんなことしなきゃいけねえんだよ! 誰もそんなこと頼んでねえ!」
「たっくん、」
818:名無しNIPPER[saga]
2016/03/08(火) 00:13:24.76 ID:In4DJ8ILo
「“それ”だよ」とゴローは言った。
「おまえに足りねえのはそれだよタクミ。いいあぐねて口ごもって言葉に詰まって言いたいことを言わない。
1002Res/782.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。