842:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:33:52.12 ID:pZZx+2x0o
宣言通り高森とゴローを送り静奈姉の部屋に向かう頃には、あたりは暗くなりだしていた。
「学校で、るーはどう?」
843:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:34:22.55 ID:pZZx+2x0o
「ほら、るーとの約束があったからかなって」
……約束?
844:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:34:48.45 ID:pZZx+2x0o
「ね、タクミ、訊いていい?」
「なんですか?」
845:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:35:17.78 ID:pZZx+2x0o
「……好きですよ。でも、なんだか申し訳なくて」
「申し訳ない? って?」
846:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:36:00.13 ID:pZZx+2x0o
彼女はハンドルを握ったまま、少し黙った。
「それが難しいところなんだよね」とすず姉は言った。
847:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:36:40.29 ID:pZZx+2x0o
「よっぽど、嫌いだったみたいで。おばあちゃんがほとんど追い出すみたいに……って言っても、喧嘩別れだったみたいだけど、
お母さんとお父さんが別れちゃって。それで、おばあちゃん、お母さんがいなくなったあと、ちい姉に手をあげるようになったんだって。
お父さんは弱い人だから……おばあちゃんには逆らえなくて、家を出ることも、できなかったみたい。見た目通り、ちょっと厳格な家だから」
848:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:37:32.71 ID:pZZx+2x0o
よだかは、ちい姉に似ている。
そう言っていたのは、るーだった。
るーはきっと、両親の祝福を受けて、暮らしていた。
849: ◆1t9LRTPWKRYF[saga]
2016/03/11(金) 23:38:13.97 ID:pZZx+2x0o
つづく
850:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 00:28:21.40 ID:g9ePJzD0o
乙です
851:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 04:55:54.46 ID:+rjnSajrO
乙
852:名無しNIPPER[sage]
2016/03/12(土) 07:04:31.14 ID:LUOIiq5W0
乙です!
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