907:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:07:54.09 ID:GUkSZoj/o
「なあ、よだか、俺は、何か間違ったのかな」
「どしたの、たくみ?」
「変なことを言ってもいい?」
「たくみはいつも変なことしか言わないよ」
「俺は、おまえのために何かしたかったんだよ」
よだかは返事をしなかった。
そう思っていた。そういうつもりだった。
腹を立てていた。
そんな馬鹿な話があるかと、そんな身勝手が許されるか、と。
そうやってきっと、俺はいつのまにか、彼女を閉じ込めていた。
「かわいそうな子」として。
それもまた、軽蔑されてもしかたないくらいの、身勝手だったのかもしれない。
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