過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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100:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:27:09.98 ID:jnRZeB6L0
「はい。ハンカチ」
「…え」
101:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:28:02.36 ID:jnRZeB6L0
「それが“好き”ってことだよ」
「そうなのかな?」
102:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:29:02.61 ID:jnRZeB6L0
「こないだ言わなかったことだけど」
「なに?」
103:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:30:02.12 ID:jnRZeB6L0
「ねぇ唯。誰にも言わない、って約束してくれる?」
「なに? いいよ。澪ちゃんが言うなって言うなら誰にも言わない」
104:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:30:50.19 ID:jnRZeB6L0
傾き始めた午後の太陽が眩しかった。
落葉を終えて裸になった街路樹が高く、雲ひとつない青空に向かって伸びていた。
105:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:34:24.12 ID:jnRZeB6L0
なーにしてんだか。
いい年こいてオバさんふたり公共の場で泣いちゃって。
やだもう化粧、落ちちゃう。
106:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:36:26.00 ID:jnRZeB6L0
★★
-2ヶ月後-
ピンク色に染まった枝が風に揺れている。
107:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:39:31.30 ID:jnRZeB6L0
遠く、山の向こうが霞んで見える。
春霞、なんていいもんじゃなくてあれは黄砂なんだと、昔澪ちゃんが教えてくれた。
108:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:41:38.61 ID:jnRZeB6L0
目的のラクダを堪能したあと、ながらかな丘上になっているところまで登るとその先に海が見えた。
広がる大海原に興奮したわたしは、大きな砂の坂のてっぺんから海めがけて思いっきり駆け下りた。
109:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:42:10.09 ID:jnRZeB6L0
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