過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:05:36.65 ID:jnRZeB6L0


大きく息を吸って、吐いてを繰り返す。
狭い部屋の中に、わたしの呼吸音だけが響く。
今いる場所が高い山の上みたいに酸素の薄いところに思えた。
以下略



82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:06:24.57 ID:jnRZeB6L0


りっちゃんが息する音が聞こえない。
だけどもふたり、見つめ合ったまま。

以下略



83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:06:55.58 ID:jnRZeB6L0


「ほんとうだ」




84:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:07:33.62 ID:jnRZeB6L0


そしてたった一言。

その一言で今までわたしの内側にまとわりついていたものが全て洗い流されていくのがわかった。
以下略



85:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:08:25.05 ID:jnRZeB6L0


「いいよ」

「いいよ、…ってなにが?」
以下略



86:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:09:18.91 ID:jnRZeB6L0


「結婚しようよ」


以下略



87:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:10:37.69 ID:jnRZeB6L0


見つめあったまま時間が止まる。

りっちゃんが小さく頷くのが見えた。
以下略



88:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:14:47.68 ID:jnRZeB6L0
★★

「別れたって本当か」

二児の母になったばかりとは思えない鋭い目つきがわたしを睨んでいる。
以下略



89:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:15:49.68 ID:jnRZeB6L0


「おい、聞いてるのか」

「ああ、ごめん聞いてるよ」
以下略



90:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:17:15.39 ID:jnRZeB6L0


仕事をやめて中国に行く。
りっちゃんと一緒に。
もう一度繰り返すと、澪ちゃんは理解不能だといった感で大げさに頭を抱えてため息をついた。
以下略



91:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:17:58.98 ID:jnRZeB6L0


「はぁ…疲れた」

明日東京に帰る、って言ってたよね。そんなに疲れて大丈夫? 帰れる?
以下略



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