過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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16: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:19:47.38 ID:NjB6h2Aj0

「ねーねー鈴帆ちゃーん。アタシさ〜、入って来たの後続じゃない? だからプロデューサーと晶葉ちゃんの馴れ初めとか知らないんだよね〜」

再び不貞寝した私から興味を失ったのか、それとも何かの実験か。唐突に志希が口火を切った。

「あれでしょ? 晶葉ちゃんはちゃんとスカウトされて来たんだよね〜?」

「ああ、志希しゃんは押しかけ女房……ごほん、押しかけアイドルじゃけんね。晶葉しゃんとウチは大体同じ頃にアイドルになったとよ」

「あ、それ知ってる。アイドルおもちつき大会でしょ?」

「そうそう……って、心しゃん!? いきなり素に戻っとるとビックリするばい。しかもそんなだらしなか格好ばして……」

ワザとらしく寝返りを打とうとして、止めた。

「えー、いーじゃーん。どうせプロデューサー遅いんでしょ? だったらそれまでスイッチオフ〜」

「白無垢の似合う大和美人はどこ行ったと……」

「あ、そういうのいいんデ。ほら、続き話せよ☆」

「こんお人は、しょんなかねー」

何が起こっているのかを皆の言葉だけで判断しなきゃいけない私は、ただ耳をそばだてる。
少しだけ、この状況が楽しくなってきた事は内緒だ。



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