4:名無しNIPPER
2015/11/30(月) 23:36:24.56 ID:toMlCW8y0
その少女と過ごすことが多くなって僕も保育園にいることが楽しいと感じるようになった頃だろうか。そろそろ少女という表記もそろそろ趣がなくなってきた頃であろうが、僕がこの頃少女のことをなんと呼んでいたのかなど覚えているはずもないので、まだこの少女は少女のままでいてもうことにしよう。
さて、話は戻るけれど、この時の僕が住んでいたところというのがとあるアパートの一室である。僕一人ならまだいいとしても、この時にはすでに母親は第二子である妹を出産しており、今まで住んでいたアパートでは手狭になってきたらしい。
そこで、両親の祖父母に相談し、一軒家を買おうという話になったらしい。何週間化した後、両親はとある場所に家を買うことを決めてきたらしかった。
なぜそこなのかと問うたがどうかは、やはり僕の記憶には残っていないのだけれど、のちの両親の話では近くに神社が存在し、何か守ってくれそうだったからといった曖昧な理由であったことが判明する。そもそも神社というものはお願いを聞いてもらうところでも、近くにあるだけで守ってもらえるなどといったお守り的な場所ではない。神社というのは昔からありがとうを伝える場所なのだ。この中にどれだけの人が毎年お正月に神社に向かってお願い事をしていることであろうか。この日本にお願いを聞き入れてくれる神社というものは一箇所しか存在しなかったと思う。僕も記憶が曖昧なのでこれに関してはあまり自信がないのだけれど。
そんな理由で両親が家の場所を決めてきたそうなので僕も一緒にその場所を確認することになった。
そこは本当に神社の近くであり、(神社といってもとても小さなものだったけれど)その場所を僕は大変気に入った記憶がある。
なんといってもとても広い空間であり、遊ぶスペースがたくさん存在していた。近くには児童公園もあり、遊ぶ場所には苦労しなさそうな場所であった。
そして僕はこの場所でまたあの少女と出会うことになるのだけれどそれはまだ先の話である。
さて、家が建つまでの間も僕はほとんど休まずに保育園に通い続けた。ほとんどというのは何回かは風邪で休んでいそうなのでこういった表記になってしまう。この頃になると保育園には少女のほかにも友達ができており、複数人で遊ぶことが多くなっており、僕は活発な少年になっていたと思う。
僕は保育園で補助輪なしで自転車を乗れるようになり、一輪車や竹馬、縄跳びといったものも、一通りできるようになっていた。
そんな僕のことを少女はカッコイイと言ってくれた。とてもカッコイイと。
しかしながら、といっても今初めて話すのだから誰も知らないだろうが、この頃の僕はその少女より身長が低かった。
僕はそのことをとても気にしていた。女の子より身長の低い男の子というのも現代では珍しいことではない。しかし、その頃の僕は単純に女の子より身長が低いことが恥ずかしかったのかもしれない。母親に頼み、僕はよく牛乳を飲むようになった。牛乳にはカルシウムはたくさん入っているから身長が伸びるよ、と保育園の先生に言われたからであった。いらない記憶ばかり覚えているものだなと今の自分を少し感心すると同時に、少女との記憶が曖昧なことに対する後悔の念が入り混じっているような不思議な感覚に陥る。
そんなことで飲み始めた牛乳であったが、その効果を実感することは小学生の低学年まで現れることはなかった。
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