過去ログ - 二宮飛鳥「死にいたる病あるいは乾燥させた葉を煮出し雌牛の分泌する液体を混ぜた物」
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31:名無しNIPPER[saga]
2015/12/07(月) 13:25:19.95 ID:n95sZXJf0


 アスカはどこにでも―――幾らでも存在する。
例えばそれは中学校の昼休み。


光「アタシは覚えていないんだ。
 誰しもそうだろう、生まれた時の事なんて、覚えているモノじゃない」

「キミがボクの無事を祝ってくれるのは嬉しいさ。ただ、過去のないボクが祝われるというのは、むず痒いね」

 弁当箱を広げ級友と語り合う、ごくごくありふれた日常の光景。


光「それで体調はどうなんだ?
 もしも何かおかしな点があれば、池袋博士に修理してもらわないと」

「その必要はないよ。
 念のため医者にも通ったが、思春期の青少年としては実に模範的で健康な肉体だとお墨付きをいただいた。
 一般的には遅すぎたくらいだが、これから先一生付き合うことになるかもしれない肉体だ。なんとか折り合いをつけないとね」

光「豚肉のしょうが焼き、ほうれん草のゴマ汚し、砂肝の酒蒸し。
 何時もと違って山盛りだな。エネルギーの補給は良い事だ。
 っと、あ、ごめん。これは言うべきじゃなかったな。気分を害したのなら謝るよ」

「いいんだ。これからの未来を祝おう。ボクとキミの未来をね。
 それが今のボクたちにできる、ささやかなセカイへの抵抗なのだから」

 アスカの居場所は学校に存在した。ならばアスカを殺したボクの居場所はどこなのか?




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