597: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/08/27(土) 21:00:16.11 ID:lyQ0MxM40
「大久保ッ!」
反射的に大久保の名を叫ぶ
もし、今の攻撃で主砲がやられたらすべては水泡に帰す
敵に一矢を報いるどころか、この船の生存すら危ぶまれる事態だ
「ぜ、前方甲板に着弾」
「被害は……」
このことは彼も分かっているのだろう
その顔に冷や汗を滲ませながら、被害の確認を急ぐ
だが、時間は待ってはくれない
焦りが苛立ちに代わり、拳を握りこむ力が強くなってきたころ、
「少尉! 砲塔から通信です」
小林が日下部のいる砲塔からの入電を知らせてくる
「今すぐ繋げ!」
半分怒鳴るように小林に命令すると、目の前の通信機に取り付けられていたマイクロフォンを引っ手繰る
『……砲塔の日下部です』
艦橋のスピーカーから日下部の声が聞こえる
少し音声が悪いが、どうやら大事は無いらしい
日下部の無事にひとまず胸を撫で下ろしながら、砲塔の状況を知らせるよう詰問する
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