過去ログ - 奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:34:31.01 ID:4rPHk/l00
奴隷「はぁ、はぁ……」
この荒れた道を、どれくらい走っただろう。
両の手を戒める鎖が重く、体に負担をかけている。
何物にも保護されていない足裏は擦り傷だらけで、小石を踏む度に痛みがはしる。
それでも奴隷は足を休めない。だって立ち止まれば――
魔物「待てぇーっ!!」
奴隷にとって、地獄に等しい境遇に引きずり込まれるのだから。
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2
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:34:55.35 ID:4rPHk/l00
人間と魔物の対立…というのは何百年も昔に収束した。今は両種族は共存し、種族同士のいがみあいもない。
しかし世界が幸せなのかというと、そうでもなかった。
今、世界は飢饉に陥っていた。
作物はろくに実らず、死病が流行していた。
以下略
3
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:35:23.70 ID:4rPHk/l00
奴隷「はぁっ、はふっ……」
奴隷は伸びた草の中に身を潜め、ようやく体を休めることができた。
だが心は今だ休まらない。彼女を追う魔物は、すぐ側にいるのだから。
以下略
4
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:35:53.15 ID:4rPHk/l00
奴隷「……?」
魔物A「いたか!?」
魔物B「いない…もしかして、ここにはいないのか」
以下略
5
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:36:23.04 ID:4rPHk/l00
奴隷(私は今追われているんです)
この場から動けない現状、何もできるわけがなかった。
“もしかして貴方の側に感じる、2つの魂が追っ手でしょうか?”
以下略
6
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:36:48.76 ID:4rPHk/l00
"一瞬、彼らの動きを止めます。その隙に貴方は、そこからまっすぐ右に向かって下さい"
奴隷「右ですね」
"では、参ります――"
以下略
7
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:37:24.79 ID:4rPHk/l00
カッ――
奴隷「!?」
魔物A「な、何だ!?」
以下略
8
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:38:07.19 ID:4rPHk/l00
魔物A「何だ、貴様は!」
天界の使い「私は天界の使い。この方を守護し、奉仕する者」
魔物B「よくわからないが、俺らの邪魔をするならブッ殺すぞ!」
以下略
9
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:38:43.58 ID:4rPHk/l00
奴隷「何かお礼をしたいのですが…」
だが奴隷として育ち、最低限のものしか与えられず生きてきた彼女は、何も持っていない。
天界の使い「お礼などとんでもない。先ほども申した通り、私は当然のことをしたまでですよ、お嬢様」
以下略
10
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:39:22.11 ID:4rPHk/l00
天界の使い「くすぐったくありませんか?」
奴隷「い、いえ。大丈夫です」
奴隷は切り株に座らされ、治療を受けていた。
以下略
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