過去ログ - 高垣楓『シンデレラ』
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19:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 17:49:30.83 ID:lWDqkljoo

 「…………『新約シンデレラ』?」

 「文香ちゃんに勧められたんですけど……私も少し、その、思う所があって」

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:20:17.13 ID:lWDqkljoo

 「どんな本なんですか? 見覚えの無い作者さんですけど」

 「そうですね……題の通り、まさに童話のシンデレラを元にした本です」

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:39:39.06 ID:lWDqkljoo

 ◇ ◇ ◇


――あなたには、私のようになってほしくないのです。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:49:56.29 ID:lWDqkljoo
 ― = ― ≡ ― = ―

新盤が過去に無いペースで捌けていきます。

一世一代の大勝負と、プロデューサーはかなり強気の枚数を手配していました。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:50:57.28 ID:lWDqkljoo



ガラスの靴を履く事は、叶いませんでした。

以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 18:51:53.01 ID:lWDqkljoo

 ◇ ◇ ◇

木立がいつもより少しだけ下に見えるのを、少年は気が付いていません。
耳が風を切る音がいつもより少しだけうるさいのを、少年は気が付いていません。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:01:07.13 ID:lWDqkljoo
 ― = ― ≡ ― = ―

気付けば口ずさんでいました。
少女が夢を見るという事。それを乗せる夢見るようなメロディー。
プロデューサーと二人きりのホールに、緩やかなハミングがやけに大きく響きます。
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:05:00.20 ID:lWDqkljoo

 「夢を見るのも夢を見せるのも、とても大切な事だと、今でもそう思います」

ただじっと、私の話を聞いてくれています。

以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:10:07.13 ID:lWDqkljoo

 「プロデューサー。私、皆さんとライブがしてみたいんです」

 「……皆と?」

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:21:12.65 ID:lWDqkljoo

 「…………どうして、謝らせてくれないんですか」

 「怒っているからです」

以下略



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