過去ログ - 【悪魔のリドル】春紀「あれから」
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58: ◆UwPavr4O3k[saga]
2016/05/06(金) 06:39:53.36 ID:XcfkH6Ru0
ニオが、こわれて、あいつが。……あいつが、戻ってしまう。
だから。
ニオ「っ…ぐすっ……うあああっ……」
ぐしゃぐしゃの喉を必死にならして、掠れたような声ですすり泣く。
"痛みから、悲しみから、葛藤から逃げる為の涙"を流してでも、"ニオ"を守らないといけない。
絶対に、
真昼「ひ、ヒヒッ。テメェにも涙位あったんだなァ、糞野郎が。」
ボロボロと涙をあふれさせるニオの頬を片手で掴み上げ、もう片方は容赦なく彼女の腹部を殴りつける。
ニオ「がふっ、げぶぁっ」
真昼「テメェにッ!! 泣く資格がッ!! あると思ってんのか、アァ!?」
ニオ「ごぷッ……う゛、あ゛ぁ……」
真昼「ハァッ…ハッ、いい面になったじゃねぇか」
ぶらぶらと力なく手首だけで揺れているニオの髪を引っ張り上げると、もはやそこには生気は薄く、瞳からは光が消え失せ、顔中を体液でぐしゃぐしゃしたニオの表情。
浅く息をしている事から意識だけは残っているようだが、当の本人は虫の息といったところか。
そして、今も涙を薄らとこぼしているその瞳に、明確な恐怖と怯えが宿った事を真昼は確認すると、ニタリと垂涎の笑みを浮かべて
真昼「……怖いか? オレが。なァ、テメェは今オレをどう思っている?」
ニオ「……」
真昼「答えねぇと首をへし折るぜ」
ニオ「……こ、あぃ……」
もはや言葉といっていいかもわからない、僅かな口の動きだけでその掠れた声を発する。
全身の震えが止まらず、ガクガクと痙攣の様に体を震わせるニオに、
真昼「もう満足した。テメェは用済みだ」
大ぶりの鉈をその震える喉に添え………まるで断頭台の如く、吊られたニオは徐々にその鉈へと食い込もうとする喉を止められない。
真昼「慈悲は最後まで無ェ。最大限苦しんで死ね」
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