過去ログ - 【デレマス】アイ・キャン・フライ【スカイライダー】
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67: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/13(土) 14:45:34.86 ID:1df4D+9R0
かつてネオショッカーにいた頃、守谷はアブンガーと共に1年間スカイライダーの戦いを観察していた。
それは表向き「打倒スカイライダー」のためのものであったが、実際は違った。
守谷達は、仇敵であるはずのスカイライダーにこそ、人類が生きる希望を見出したのである。

しかし、スカイライダーにも弱点はある。希望たる彼が負けてしまってはどうにもならない。
以下略



68: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/13(土) 14:47:04.04 ID:1df4D+9R0
「決闘に至る、と。最後の最後でなんとも危ない橋を渡るものだ。
 そもそも、あのスゴイ投げ技もらうまで耐え切れる保証からしてないでしょうに…冗談抜きで命を賭けた勝負だった」

「対価が命でもそれで彼が救われたのなら、私がどうこう言うことなどなかったさ。谷氏は怒ったろうがね。
 まぁ、正直言えば最後に決闘という形を取ったのは、アブンガーと研究した技の数々を披露したかったのもある。
以下略



69: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/13(土) 22:52:36.74 ID:1df4D+9R0
<R←------I>

スカイターボからスズキ・ハスラーへと姿を戻した愛車を飛ばし、筑波洋は飛行場に到着していた。
そして先んじてジャンプスーツに着替えつつ、段取りを改めて確認する。
たとえ輿水幸子の空撮自体が成功しても、着地点を間違えれば後が面倒なことになる。
以下略



70: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/13(土) 22:53:42.74 ID:1df4D+9R0
一通りの確認が終わった頃、見慣れたバンが飛行場に入ってきた。
後部座席から降ろされた守谷が救護スペースに搬送されるのを見送っていると、
着替えを終えた輿水幸子とプロデューサーがやってきた。
洋とプロデューサーはフライステーションでも着たジャンプスーツだが、幸子だけは違う。
もっとも、スタッフジャンパーを上から羽織っているために全容はわからないのだが。
以下略



71: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 00:19:15.17 ID:RkFQsBAZ0
<R------→I>

高度4,000m、富士山よりも高い超高空。
かつてこの場所を訪れた際は、幸子の心中の8割を恐怖が占めていたが、今は冷静に状況を見て取れる。
足の震えもない。少なくとも、恐怖が理由の震えは。
以下略



72: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 00:20:24.52 ID:RkFQsBAZ0
幸子を中心に手を繋いで降りた3人だったが、まずプロデューサーが先行して高度を落としていく。
打ち合わせ通り、落着点への案内を行うためである。彼を追いさえすればステージに立てる。
さらに、洋も幸子より先行して高度を下げた。幸子を下から撮るためだ。

残された幸子は、これまで学んだ全てを動員して空を飛ぶ。
以下略



73: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 00:22:26.67 ID:RkFQsBAZ0
それまでの安定姿勢から、一瞬にして錐揉み回転を加えながらのアクロバット飛行に転じた幸子は、
大きく弧を描きながら筑波洋を追い抜いた。
そこには3週間前、ただ浮くだけで必死になっていた少女の面影はない。
今や輿水幸子は、完全に空を制していた。

以下略



74: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 00:23:48.11 ID:RkFQsBAZ0


こうして富士の大地に天使が舞い降り、ライブもまた無事成功に終わった。


以下略



75: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 01:02:37.82 ID:RkFQsBAZ0
<R←------I>

「洋さん、まーた日本出るんだって?」

「ああ。仕事が海外からも来てね」
以下略



76: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 01:06:01.89 ID:RkFQsBAZ0
<R------→I>

「ぷ、プロデューサーさん!なんで毎回こうなるんですか!」

洋の願いもむなしく、うっかりするとトラウマになりかねないような場所に幸子はいた。
以下略



77: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/02/14(日) 01:07:04.78 ID:RkFQsBAZ0
「幸子ォ!飛べ!」

先にサファリバスの後部ドアを開いたプロデューサーが叫ぶ。
ライオンとの距離が縮む中、幸子も叫ぶ。扉まで飛ぶために。

以下略



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