過去ログ - モバP「五十嵐響子とユー・エフ・オー」
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6:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:41:12.62 ID:ebPNkpC50

 煙草に火をつけて、やたら甘いニコチンを肺まで吸い込む。
 目の端で光がチラついた。

「なぁ」俺は煙を吐き出しながら言う。「アイドル辞めたの、後悔してないか」
以下略



7:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:42:31.15 ID:ebPNkpC50


 高校を卒業した後もアイドルを続けて、いよいよ響子の勢いは止まらなくなった。

 雑誌の表紙を飾れば書店からそれが消える。
以下略



8:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:43:12.03 ID:ebPNkpC50

 ライブ活動から女優業に、活動の場を移したい。

 会見の場で言ったのはその一言だけ。
 破裂したようなフラッシュの中にいる彼女の姿が、スポーツ紙の一面にでかでかと掲載された。
以下略



9:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:44:51.90 ID:ebPNkpC50

「プロデューサーさんは」

「うん」

以下略



10:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:45:19.67 ID:ebPNkpC50

「逃げたんですか?」

「誰から」

以下略



11:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:46:09.72 ID:ebPNkpC50

「響子は」煙を全て追い出す。

「響子は、それでも逃しちゃくれなかっただろう」

以下略



12:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:47:00.93 ID:ebPNkpC50

 それに、と響子は続ける。「私きっと、アイドルに向いてなかった」

 あれほどの活躍を見せた元アイドルから、そんな言葉が聞こえるとは思わなかった。

以下略



13:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:48:01.13 ID:ebPNkpC50

「あなたを追って良かった。あの時より、ずっと近くにいられるから」

「目の前に居るのは、自分から逃げた男なんだぞ」

以下略



14:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:48:30.92 ID:ebPNkpC50

「どこでそんな技術知ったんだよ」

「私はプロデューサーさんしか知らないですよ」

以下略



15:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:49:03.78 ID:ebPNkpC50

「煙草、私にも一本ください」

「体に悪いんじゃなかったのかよ」

以下略



16:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/12(火) 10:49:47.70 ID:ebPNkpC50

 ライターを取り出せば、彼女は首を横に振る。

 形の良い唇にフィルターを咥えて、キスをせがむように顔を寄せてきた。

以下略



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