過去ログ - 【R-18】本気の一色いろはは小悪魔どころじゃない
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:12:05.35 ID:2jOclWgVo
髪の間から覗く白いうなじに顔を押し当てると、脳が痺れるような甘さを感じ取った。ただの錯覚なのかもしれないが、これはきっと麻薬だ。男を惑わす女のフェロモン的なやつだ。

その芳しい匂いを嗅ぎながら手を動かし、スカートの上から太ももを撫でる。

「はーっ……はーっ……」
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:14:38.74 ID:2jOclWgVo
首元に押し付けた顔をずらし一色の耳元に寄せる。

「ひんっ……、せんぱ、息が……」

「……可愛いな、お前」
以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:15:39.27 ID:2jOclWgVo
一色は耳まで真っ赤にしてぷるぷると足を震えさせている。続けて彼女を抱きすくめるように後ろから両手を回し、お腹のあたりと太ももを擦ってやる。

「……っ!ちょっ、待ってくだ……」

一色はそこでようやく抵抗の意思を見せ身体を強張らせると、やんわり俺の手を掴み振り返った。
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:20:04.51 ID:2jOclWgVo
「それがもう、後ろに立たれて密着された時点で気持ちよくて……。先輩、何考えてるんですか」

えっ。それ一番最初ですよね。

一色はそんな文句を言いながらも、顔は全然嫌そうではない。
以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:21:44.10 ID:2jOclWgVo
もっと触りたいという思いも当然なくはないが、それ以上にお願いされているということを免罪符にして、一色の別の反応を見たくなってきた。

「あ、あくまであれだ、練習……だからな」

「はい……。わかってます、から」
以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:22:39.73 ID:2jOclWgVo
おずおずと体を触れさせているだけだった当初とは違い、今では朝の東京メトロ東西線ばりの密着具合で、完全に抱きすくめるような姿勢である。

思いきってもっと触って、いやむしろ揉んでやろうかと何度も考えはしたものの、生粋の臆病さが災いしてそこまでの行為には及んでいなかった。

では何をしているかというと、背、腹、首、腕、脚といろいろな部位をほとんどくすぐっているかのような手つきで淡くさすっているだけである。
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:23:32.69 ID:2jOclWgVo
触れるか触れないかぐらいにしか触っていないはずなのに、何故かその柔らかさが伝わってくる。よく考えなくても今の俺は凄いことをしている気がする。

そう意識すると、聴覚からは一色の蕩けるような声が、視覚からは震えながら身悶えるその姿が、嗅覚からは女の子の甘い香りが。

あらゆる感覚が刺激となって俺の下半身に血液を集中し始めた。
以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:26:30.82 ID:2jOclWgVo
どう言い訳をしようか考えていると、何を思ったのか一色が予想外の行動を起こした。

「…………ぁ……」

少しだけ尻を突き出すような格好になり、俺の元気になりつつあるあれに押し付けてきたのだ。
以下略



35:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:27:26.84 ID:2jOclWgVo
音の正体がなんなのかわからなかったが、あれは歯だ。歯のぶつかった音だ。

何故そんなものがぶつかるのか。それは、唇が触れ合っているからだ。

そしていつの間にか俺の頭は彼女の両手で挟まれており身動きが取れない。
以下略



36:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/21(木) 23:28:11.12 ID:2jOclWgVo
「ぷあっ、お、ま、何を、……っ」

耳まで朱に染めた彼女は、悪戯っぽく人差し指を唇に当て、囁くような声で話す。

「えへへ……。キス、しちゃいました」
以下略



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