過去ログ - べジータ「俺の一生」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:17:46.98 ID:8x1PRfkH0
ドラゴンボールのssです。
基本的には原作準拠ですが、一部Z・GT・旧劇・筆者オリジナルの内容を含みます。
また、完全版ラスト一コマと、超の内容は考慮していません。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:19:28.58 ID:8x1PRfkH0
ベジータ「ふっ、はっ!」

ベジータ「でらっ!」

ベジータ「ふぅ……」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:20:00.79 ID:8x1PRfkH0
俺は、サイヤ人の王子だった。

ベジータ王「ベジータ、お前は将来わしを継ぐ、サイヤ人の王子なのだ。それにふさわしい強さとカリスマを持たなくてはいかん」

ベジータ王「そのために、お前にはこの星と同じ、ベジータの名をつけてやったのだ。わしを失望させてくれるなよ」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:20:26.36 ID:8x1PRfkH0
王に頼み、当時のエリートで、それでいて御し易い性格のサイヤ人を一人、配下につけてもらった。

ナッパ「あんたがベジータ王子か。へっへ、今日からあんたの下につくことになったナッパだ。よろしく頼むぜ」

最初は大きな態度だったナッパも、俺の才能を、強さを目の当たりにすると、一転して下手に出るようになった。なるほど、王などということに興味はないはずだったが、何かを従えるというのは気持ちのいいものだ。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:20:59.67 ID:8x1PRfkH0
ちょうどそのころ、王はフリーザ、という宇宙の地上げ屋と手を組むようになった。フリーザは一見小柄だが、一目見ただけでその隠し持っている力がわかるようだった。奴は王どころか、この俺さえはるかに超えている……

王の計らいで、俺はナッパとともにフリーザ軍のエリート戦士として働くことになった。フリーザの下で働くのは気に食わなかったが、辺境の星に乗り込み、戦い、そして虐殺をするのはサイヤ人の本能が刺激されるようで楽しかった。

そして、ある一つの大きな星をナッパとともに制圧し、惑星ベジータに戻ろうとした時。


6:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:21:33.54 ID:8x1PRfkH0
ナッパ「ベジータ王子……星が、惑星ベジータがなくなってるぜ!」

そこにあったはずの惑星ベジータは、跡形もなく消え失せていた。
その時、スカウターに通信が入った。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:22:01.37 ID:8x1PRfkH0
フリーザ「残念ですが、あなたたちの星は、巨大隕石の衝突によって消滅してしまいました。生き残ったサイヤ人はあなたたち二人と、そして一人の下級戦士のみです……本当に、お気の毒です」

サイヤ人にしては情に厚いナッパは、少なからずショックを受けていたようだったが、俺はそこまで驚きはしなかった。

フリーザの部屋から去る時、フリーザが小さく微笑んだのに、俺は気づかなかった。


8:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:22:46.77 ID:8x1PRfkH0
当然、俺たち三人のサイヤ人はともに行動するようになった。下級戦士のラディッツは戦闘力こそ低かったが、そこそこ頭が切れ、俺が言ったことに素直に従うため、便利だった。

ある日。

ラディッツ「なあ、ベジータ。実は、俺たちの他にまだ一人、サイヤ人が生き残っているかもしれないんだ」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:23:20.81 ID:8x1PRfkH0
その後、ラディッツから連絡が入った。

ラディッツ「無事、カカロットを見つけることはできたんだが……どうやら、記憶を失っているらしい。どうにか説得して仲間に入れたいんだが……」

そして、その数時間後、再び届いた通信で、ラディッツが死に、そして地球にはドラゴンボール、というどんな願いも叶える存在があることがわかった。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:24:00.95 ID:8x1PRfkH0
地球に降り立った俺たちの前に立ちふさがったのは、数人の戦士たちだった。そこそこの戦闘力を持ってはいたが、サイバイマンや、ナッパの前に続々とその命を散らしていく。

そして、最後の二匹となった時。

クリリン「ご、悟空!」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:24:51.20 ID:8x1PRfkH0
カカロットは下級戦士でありながら圧倒的な力でナッパを倒し、そして俺に立ち向かった。

ベジータ「光栄に思うがいい。貴様のような落ちこぼれが、超エリートに遊んでもらえるんだからな」

悟空「へっ、落ちこぼれだって必死に努力すりゃ、エリートを超えることだってあるかもよ?」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:25:32.16 ID:8x1PRfkH0
悟空「体持ってくれよ!三倍界王拳だ!」

カカロットは、この俺の力をも上回った。

ベジータ「この星もろとも、宇宙のチリになれーっ!」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:26:11.39 ID:8x1PRfkH0
そして、俺は負けた。

クリリン「……死ねーっ!」

ベジータ「くっ……体が、動かん……!」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:26:58.20 ID:8x1PRfkH0
俺は、カカロットに見逃された。
悔しかった。あんな下級戦士に、命を助けられるなど。それくらいなら、むしろ死んだほうがよかった。
そして、俺はあの屈辱を与えられたカカロットに、復讐心を抱くようになった。



15:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:27:26.27 ID:8x1PRfkH0
それから、ナメック星にて、俺はかつてのライバルキュイ、ドドリア、そしてザーボンを次々に殺していった(ザーボンを倒したとき、後ろに青い髪の女がいたが、その女が、俺の人生を変えるもう一人の存在だとは、思ってもみなかった)。 ドドリアから惑星ベジータを滅ぼしたのが実はフリーザだと明かされたが、特に動揺はなく、自分の星を滅ぼした奴にこき使われていたことに対する怒りだけが募っていった。
フリーザ軍の幹部クラスを次々に倒した俺は、もはやカカロットは敵ではないと思った。


16:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:27:58.72 ID:8x1PRfkH0
しかし、ギニュー特戦隊に苦戦する俺たちの前に現れたカカロットは。

俺との差を、さらに広げていた。

何故だ!何故エリートであるはずの俺が、カカロットを超えることができない!
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:28:47.98 ID:8x1PRfkH0
また、カカロットはやってきた。もはや、俺との差は明確なほどに力を蓄えて。
既に死ぬことがわかっていた俺は、カカロットを超えられないことを認めた。
そして、薄れゆく意識の中、カカロットに泣きながら懇願した。

カカロット……フリーザを、フリーザを倒してくれ……!サイヤ人の、手で……
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:29:23.92 ID:8x1PRfkH0
突然生き返った俺が目の当たりにしたのは、フルパワーになったフリーザと。
それを圧倒する、金色に光るカカロットの姿だった。なるほど、あれがスーパーサイヤ人か。やはり奴はなれたんだな、スーパーサイヤ人に。

いままでの恨みを込めて、フリーザに一撃見舞おうとした瞬間、俺は地球へと飛ばされていた。


19:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:30:06.74 ID:8x1PRfkH0
それからというもの、俺は、カカロットを超えるためにトレーニングを続けてきた。しかし、カカロットを超えるどころか、スーパーサイヤ人になることすら叶わなかった。

そんな時、復活したフリーザが地球へと攻めてきた。カカロットの奴、とどめを刺さなかったな!

地球の終わりを確信した俺たちの前に現れたのは。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:30:42.22 ID:8x1PRfkH0
ショックだった。下級戦士のカカロットや、得体の知れない奴までもがスーパーサイヤ人になれるというのに、エリートの俺がなれないのが!

さらに無理なトレーニングを始めた俺は、重力室で死にかけたこともあった。そんな時、俺を介抱してくれたのは、あの時の青い髪の女……ブルマだった。
俺は、自分でも気づかないうちにブルマの、裡に秘めた優しさに惹かれていた。そして、ついに、ベッドで休んでいた俺を見舞いに来たブルマと、一夜の関係を持った。



21:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 18:31:35.20 ID:8x1PRfkH0
その後、トレーニングを続けた俺は、自分の限界に気がついた。悔しかった。そしてなにより許せなかった、自分の不甲斐なさが。

自分への怒りが頂点に達した時。
俺はスーパーサイヤ人に目覚めた。

以下略



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