37:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 20:15:16.69 ID:AKekjcd90
哀「あ、探偵左文字。確か読んでたわね。私にはいまいち良さが解らないのだけど」
彼の推理好きは変わらないので、今も小説は読んでいる。集中しすぎて構ってくれなくて喧嘩になったくらいだ。
でも、楽しみにしているので買っておいてあげよう。
38:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 20:23:41.40 ID:AKekjcd90
哀「……結局、何も決まらないまま時間が過ぎてしまったわね」
悶々としたままいたら、結局買い物も中途半端に終わってしまった。
今からでは試合に間に合いそうにない。
39:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 20:37:05.84 ID:AKekjcd90
哀「……怖いよ、いっちゃん。どこにも行かないわよね。私を1人にしないわよね」グスン
新一「当たり前だろ。何があったって1人にしねーよ」
哀「ホント?じゃあお礼しないと」ヌギッ
40:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 20:44:55.52 ID:AKekjcd90
哀「……凄い人ね」
試合会場に着くと、既に辺りは人で溢れ返っていた。久々優勝のかかる試合だけに当然か。
哀「いつもの場所、空いてるかしら」
41:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 20:53:32.33 ID:AKekjcd90
変わったのは、彼が全国大会に進んだ頃だったか。
それまでは気恥ずかしさもあって表立って見に行ったりはしなかったが、彼にこう頼まれた。
新一「オメーが見てるだけで、力になるからさ」
42:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 21:02:29.40 ID:AKekjcd90
その後試合はもつれたが、彼が終了間際逆転ゴールを決め見事勝利。チームは優勝を果たした。
哀「おめでとう。いっちゃん」ニコッ
さて、こうしてはいられない。帰って出迎える格好に戻らねば。
43:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 21:10:41.00 ID:AKekjcd90
新一「……い、哀!こんなトコで寝てたら風邪ひくぞ」
哀「……え?あ、夢?」
何だったの?今のは……。
44:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 21:20:16.14 ID:AKekjcd90
哀「いっちゃん……。本当におめでとう」
新一「ありがとな。お礼を言わなくちゃな。全部哀のお陰だし」
哀「え?」
45:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 21:27:48.91 ID:AKekjcd90
新一「いや、いいんだ。なあ、何か悩みでもあるのか?」
哀「え?」
新一「いや、さっき起こした時の表情がちょっとおかしかったからさ。悪い夢でも見たのかと思ったけど、ちょっと気になってさ」
46:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 21:38:16.08 ID:AKekjcd90
哀「……あなたやみんなと過ごしたあの町には、楽しい思い出が沢山ある。あなたとの思い出も」
哀「でも、辛い事もあった。組織の事。お姉ちゃんの死。それに、色んなわだかまり……」
新一「わだかまり……?」
47:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/31(日) 00:19:53.83 ID:ilgQ2/EwO
新一「ごめんな、哀。分かってたのにさ。哀が抱え込みやすい性格なのも、人より辛い思いをしてきたのもさ」
新一「でも、気付かずに苦しい思いをさせてしまったんだな。こんな事も分からないようじゃダメだよな。情けねぇ......」
新一「幸せにするって、約束したのにな」
169Res/139.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。