過去ログ - ちなつ「切れた電球を今」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:02:36.47 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「どうしたの? あかりちゃん」

 あかりちゃんがいつになく必死な様子なので、私は紙芝居を一旦机に伏せて、あかりちゃんを見る。

あかり「う、うん。紙芝居を見せて貰う前にどんな話か聞いておきたいかなぁって……」
以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:03:16.14 ID:NYPOpsNEo
 確かに結衣先輩の王子様描写を増やすことに気を取られ過ぎていて、配役を増やすことまで気が回ってなかった。
 ちゃんと劇の形にしなきゃいけないとは考えていたのに、書いてる間はそんなこと全然気づかなかった。
 早速あかりちゃんに助けて貰っちゃったな、と思いながら私はうなだれる。

ちなつ「そっかー。ごめんねあかりちゃん。さっそく助けられちゃった」
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:03:44.39 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「実際のお話?」

あかり「うん。おとぎ話とかで、実際に王子様とお姫様が出てるお話をモデルにするの。
    これなら登場人物が多いお話もあるんじゃないかなぁ」

以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:04:23.54 ID:NYPOpsNEo


 幕間

「シンデレラのはなし」
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:04:56.90 ID:NYPOpsNEo
「するとその時、シンデレラのもとに一人の魔法使いが現れました」

「魔法使いは、シンデレラが舞踏会に行きたがっていることを知ると、シンデレラにかぼちゃを一つ持ってくるように言いつけました」

「そうすれば、シンデレラを舞踏会に行かせてあげるというのです」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:05:22.47 ID:NYPOpsNEo
「シンデレラはうちへ帰ると、魔法使いへたくさんお礼を言いました。
 お城での出来事はシンデレラにとって最高のひとときでした」

「やがてシンデレラの二人の姉も舞踏会から帰ってきました」

以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:06:14.43 ID:NYPOpsNEo
「すると二人の姉はぷっと吹き出して、シンデレラをあざけり笑いました。
 しかし役人はシンデレラの顔を見て、ぼろを着ているものの、シンデレラが珍しく美しい娘であることに気付き、
 王子様の言いつけであると言って、シンデレラにも試させることにしました」

「シンデレラが椅子に腰かけて、役人が靴を足にはかせると、それはするりと、具合よく入って、まるでろうで固めたように
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:06:40.45 ID:NYPOpsNEo
 * 
 、
ちなつ「シンデレラかぁ……」

 シンデレラ。
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:07:06.99 ID:NYPOpsNEo
あかり「まず、ちなつちゃんがシンデレラで、結衣ちゃんが王子様だよね」

ちなつ「勿論よ。取りあえず、登場人物を整理してみよっか」

 ノートに鉛筆でシンデレラ、王子様と書き込み、その横に私と結衣先輩の名前を書き込む。
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:07:34.65 ID:NYPOpsNEo
 まま母と二人の姉は一旦置いておいて、次の人物を考え始める。
 
 誰よりも綺麗な心を持ちながらも、みすぼらしい格好で家の隅に追いやられるシンデレラと、
 美しい衣装に身を包んで家中を闊歩する二人の姉。
 
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:08:04.36 ID:NYPOpsNEo
あかり「シンデレラがとっても可愛くて、優しくて、頑張り屋さんだったからだよ」
 
 私があれこれ考えていると、あかりちゃんはいつもの笑顔で、呑気な台詞を口にした。
 さっきも聞いたような台詞。
 単純というか何というか、あかりちゃんらしいといえば、らしい答えだった。
以下略



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