112: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:17:43.32 ID:wvIGXzxa0
愛海「そう……お山っていうのはね、この世でもっとも完成された、言わば芸術品なんだ。
とても繊細なものだから、登攀するときは細心の注意を払って、でも時には大胆にならなきゃいけない。
注意しなければならないのは、お山は“自由”に愛でるものであって、“放埓”であってはいけないということ。
わかる?」
113: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:18:34.70 ID:wvIGXzxa0
兵「俺にもその極意を教えてください。よろしくお願いします!」
愛海「あたしのお山道は長く険しい荊の道だよ? それでも歩む覚悟はあるの?」
兵「俺も、銚期さんみたいにビッグになりたいです!」
114: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:19:32.87 ID:wvIGXzxa0
周子「どう、我が軍の陣容は?」
拓海「わけのわからん奴らの集まりかと思ったら、意外にそうでもねえな」
周子「そこまで評価してもらえれば上出来かな。でさ、一つ相談なんだけど」
115: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:20:28.45 ID:wvIGXzxa0
拓海「周子、悪いが今の言葉は撤回してくれ。あんな奴でも一応は主君なんだ」
周子「ごめんごめん。でもさ、考えておいてよ」
拓海「それに、アタシは周子の幕僚となるような奴じゃねえから。
116: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:21:24.88 ID:wvIGXzxa0
周子「なるほどね。しっかしあたしは、人を口説くのが下手だな〜。
拓海ちゃんを勧誘できなくて、これから本当にやっていけるのかな?」
拓海「思うに、いずれ周子の下には、アタシよりも優秀な人材が雲の如く集まってくるだろうよ」
117: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:22:28.63 ID:wvIGXzxa0
ドクン
拓海(なんだ、今のは……)
118: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:24:06.33 ID:wvIGXzxa0
>>113
最後の行、馬武→拓海ですね。ごめんなさい。
119: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:24:38.22 ID:wvIGXzxa0
周子「どうしたの、タクミン? 顔赤いよ」ニヤニヤ
拓海「うるせー!」
周子「もしかして、シューコちゃんの魅力にやられちゃった?」
120: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:25:51.55 ID:wvIGXzxa0
〜劉縯の幕舎〜
劉縯「おう文叔、よくぞやってくれたな」
121: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:26:37.24 ID:wvIGXzxa0
周子「お兄ちゃん、悪いけどそんなに時間は無いかもね」
劉縯「どういうことだ?」
周子「五万という大軍が敗北した今、敵はさらなる大軍を派兵してくると思う。
122: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/01(月) 21:27:38.61 ID:wvIGXzxa0
〜数日後〜
王匡「ふむ、つまり劉秀殿が言うには、朝廷がさらなる大軍を寄越してくるかもしれんというわけだな?」
370Res/207.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。