50: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:50:20.31 ID:bWmXTMuZ0
P「……」
P「……」
P(……この部屋、こんなに黒かったっけ……)
51: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:51:07.76 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「あきらめるな、奇跡は起こるんだ!」
P「……そっか」
P「お前が奇跡を願うくらいに、俺はもう――」
52: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:51:42.37 ID:bWmXTMuZ0
P「もしも――もしも、俺が消えたら」
【--】
53: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:53:03.76 ID:bWmXTMuZ0
P「……」
P「ここは……?」
P「……何もない。地面もない、空もない……重力も」
54: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:55:08.76 ID:bWmXTMuZ0
P「……」
P「ここは……」
?「おい、大丈夫か。私がわかるか!?」
55: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:56:56.56 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「ああ、もちろんだ。P、キクイタダキという名前を知っているか?」カタカタ
P「キクイタダキ? 滝の名前か?」
晶葉「これだ」ッターン
56: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:58:27.62 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「そういうわけにはいかない。君も疲れていたし、私も君に無理をさせた。それに、私の発明品で君はつらい思いをした。その責任をとれずして、科学者など名乗れはしない」
晶葉「……本当に、すまなかった」
P「大丈夫だよ」
57: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:59:54.73 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「これは再現不能な仮説だが……平行世界では、自分の記憶で論理づけられないものは構成できない。だが、自らの死や消滅は、人間がどこかで持っている元来的なプログラムだ」
晶葉「それを根拠に、新たな平行世界が構築された。願ったのは、フォルダCの中で、Pが存在しない世界。だが、自我の消失の詳細をPは知らない。だから、フォルダCに於いてPの観測が確認されなかった世界が生まれた」
晶葉「それは、フォルダCにPという概念がない世界。恐らく、フォルダBとCの境目の世界だ。記憶どうしのアクセス経路。そこに辿り着いた」
58: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 17:01:12.12 ID:bWmXTMuZ0
P「……そうか。奇跡みたいな話だよな、はは」
晶葉「……P」
晶葉「ひとつ、良いだろうか」
59: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 17:05:51.42 ID:bWmXTMuZ0
<オハヨウゴザイマスーオハヨウ
晶葉「卯月と凛が来たみたいだ。顔を見てきたらどうだ。トラウマになってないといいが」
P「寝てるときに見る夢みたいな感じだよ、さっきまでの出来事は。きっと大丈夫だ」
60:名無しNIPPER[sage]
2016/02/01(月) 17:07:28.77 ID:vn6WvE8q0
乙
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