過去ログ - 真「二人の幸せのために」
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28:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:27:10.13 ID:n3AMBxtn0

雪歩はこの世で一番大切な親友で、でも、それ以上の存在ではなかった。“愛してる”のわからないボクは雪歩と恋人ごっこをしていただけだ。その間に何かがわかる事を期待していたけれど、時間は“好き”と“愛してる”の溝を埋めてはくれなかった。

ボクは布団を頭まで被り背中を丸めて暗闇の中で縮こまった。
雪歩を騙しているという罪悪感に胸が押し潰されそうになる。
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:29:09.39 ID:n3AMBxtn0

……自分を騙して問題を先送りにするのももう限界だ。雪歩がボクにそうしてくれているように、ボクも雪歩に誠意を持って応えなきゃいけない。
……例えそれが、雪歩の望まない答えだったとしても……。


以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/02/11(木) 23:32:09.76 ID:n3AMBxtn0

全体の40%程話が進んでキリがいいので、今日はここまで。


31:名無しNIPPER[sage]
2016/02/12(金) 00:14:18.91 ID:GScm2zoAO



32:名無しNIPPER[sage]
2016/02/12(金) 00:58:28.51 ID:YP8brv6No
いいね


33:名無しNIPPER[sage]
2016/02/12(金) 13:22:13.16 ID:K9qNMnUs0
これはいいゆきまこ


34:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:30:40.87 ID:6mipFv4H0

ライブまでの2週間、その間にも雪歩の口から何回か「愛してる」という言葉が出る事があって、その度にボクは剣で突き刺される様に心が痛んだ。
曖昧な返事しか返せないボクを疑わず、眩しい笑顔を返してくれる雪歩。その笑顔を見ることさえ辛かった。
でも、その痛みが雪歩に本当の気持ちを告白するという決意をより一層固めてくれた。

以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:33:13.34 ID:6mipFv4H0

「雪歩……ボク達が付き合いだしてから、もう半年以上経つよね。」

コクリ、と雪歩は頷く。

以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:34:48.30 ID:6mipFv4H0

「でもね……」

ゴクリ、と唾を飲み込んだ。喉がカラカラになっていた。

以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:38:12.51 ID:6mipFv4H0

二人の間の空気がピンと張り詰めたのがわかった。
ボクの言葉の意味を上手く飲み込めないのか、雪歩は言葉には表しづらい微妙な表情をしていた。
雪歩の胸にボクの言葉が染み込むまで黙って待つ事にする。

以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 20:40:14.87 ID:6mipFv4H0

「…………冗談……だよね……?」

やっとのことで絞り出た雪歩の声は少し掠れていた。
どうやら微笑もうとしているみたいだけど、ひどく引き攣っていてボクには泣いているようにしか見えなかった。
以下略



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