24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 11:45:30.07 ID:IQrTBBQc0
「そういや、楠崎さんてけっこう毒吐くんだね。夜もそうなの?」
「うん」
ふみかちゃんは頷いた。
25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 12:09:19.95 ID:IQrTBBQc0
午後7時。
自転車を立て看板の横に止めた。
女子高生がいそうな雰囲気ではない。
のれんをくぐり、少し躊躇しながら引き戸を右に引っ張った。
26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 12:24:17.45 ID:IQrTBBQc0
カウンターでサンマの背骨を綺麗にはがしていた彼女は、こちらを見やった。
「なんでいるの」
楠崎さんが言った。
27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 12:36:33.75 ID:IQrTBBQc0
楠崎さんと同じサンマ定食を頼んだ。
「今日はありがとう」
「いいけど、もしかしたら、私がチクったとかって思わないの」
28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 12:54:48.08 ID:IQrTBBQc0
楠崎さんはきょとんとして、それから目を細めた。
互いに睨み合う。
「顔がいくら良くても、許せないことってあるよ」
29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 13:24:19.03 ID:IQrTBBQc0
彼女はたちまち食べ終えて、私より先に店を出て行った。
ふみかちゃんが眉根を寄せて、駆け寄ってくる。
「ごめん、ダメだった」
30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 13:44:07.99 ID:IQrTBBQc0
「楠崎さんっ」
私は小さく叫ぶ。
「私も昨日はいらっとしたよ」
31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 13:44:33.09 ID:IQrTBBQc0
ここまで
続きは夕方くらい
32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 16:21:28.70 ID:IQrTBBQc0
「じゃあ、りょう」
「ん」
なんで改めて自己紹介しなくちゃいけないんだろうか。
33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 16:39:17.04 ID:IQrTBBQc0
「りょうさ、顔しか良いところないんだからもうちょっと言葉遣いに気をつけなよ」
「明野、椎名はどうして一言余計なことを挟みたがるんだ」
「あみちゃん、褒めるの下手だから」
34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/17(水) 18:48:17.40 ID:IQrTBBQc0
「人見知りなんだ」
嬉しかったのはそこか。
「言っとくけど、生理的に無理な人間には優しくできないから」
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