過去ログ - 一人カラオケで裏声の練習をする男の話
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◆9l/Fpc6Qck
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2016/02/18(木) 06:22:55.29 ID:pjUwsU+I0
この流れを作るのは、決まって彼女の方だ。僕はいつでも後攻。
たまにはと思って、彼女が歌うのを待った日があった。
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◆9l/Fpc6Qck
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2016/02/18(木) 06:31:52.56 ID:pjUwsU+I0
無事に学年は上がっても、火曜日は例によって三限目までしか埋めなかった。
はじめ僕だけだったらどうしようかと思ったけど、彼女は変わらず同じ時間にやってきた。
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53
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◆9l/Fpc6Qck
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2016/02/18(木) 06:46:57.31 ID:pjUwsU+I0
踏切近くの淡いピンク色は、やがて青々とした元気な緑となった。
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54
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◆9l/Fpc6Qck
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2016/02/18(木) 06:55:00.87 ID:pjUwsU+I0
返ってきたのは、昔の自分に手紙を宛てる歌。
その時の彼女が、何を思っていたのかは分からない。
以下略
55
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◆9l/Fpc6Qck
[saga]
2016/02/18(木) 07:02:09.50 ID:pjUwsU+I0
その次の週も、彼女の迷いは続いた。
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◆9l/Fpc6Qck
[saga]
2016/02/18(木) 07:05:55.59 ID:pjUwsU+I0
とにかく僕がはぐらかし続けたのは、他でもない。
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57
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◆9l/Fpc6Qck
[saga]
2016/02/18(木) 07:13:01.04 ID:pjUwsU+I0
次第に、彼女の声が弱弱しくなっていくのが分かった。
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58
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◆9l/Fpc6Qck
[saga]
2016/02/18(木) 07:21:09.48 ID:pjUwsU+I0
自分が嫌いな理由を背負っても
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◆9l/Fpc6Qck
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2016/02/18(木) 07:28:56.30 ID:pjUwsU+I0
今まで人前で歌うことのなかった、少し重たい歌だ。
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60
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◆9l/Fpc6Qck
[saga]
2016/02/18(木) 07:31:08.29 ID:pjUwsU+I0
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