過去ログ - 三船美優「ビフォア ザ シンデレラ」
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◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:38:44.84 ID:mWvUcEHC0
モバマスss
地の文有り
書き溜め有り
一部、既存の設定を無視しています
SSWiki :
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2
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:39:40.42 ID:mWvUcEHC0
P「……よし、こんなものかな」
パソコンで作成したイベントの資料を事務所の共有フォルダに移して、退勤の準備を始める。
腕時計を確認すると、まだ約束の時間まで余裕はあるものの、待ち合わせをしていることを考えると、早めに到着するぐらいがいい。
以下略
3
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:40:50.19 ID:mWvUcEHC0
決めておいた時間の二十分前に待ち合わせ場所に到着すると、既に彼女はそこで待っていた。
スマートフォンを触ったり音楽を聴いたりしているようでもなく、ただ目の前を横切る往来を、そこを走る車の流れをぼんやりと眺めているようだった。
P「美優」
以下略
4
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:41:30.39 ID:mWvUcEHC0
俺がまだ幼かったころ、隣の家に住んでいた同い年の女の子が彼女だった。
同じ幼稚園に通い、同じ小学校に通い、俺と彼女はどこにいても、いつも一緒に過ごしていた。
年齢が上がるにつれて、男女の無意識的な隔たりが同年代の友達の間で形成されつつあった中でも、俺と彼女は仲が良いままだった。
以下略
5
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:42:39.77 ID:mWvUcEHC0
予約したレストランに入る。橙の照明が良い雰囲気を醸し出している。
P「会うのは大学以来だっけ」
注文を終えてしばらく沈黙が続き、先に口を開いたのは俺だった。
以下略
6
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:43:34.08 ID:mWvUcEHC0
P「今日は、一体どうしたんだ?」
正面から彼女を見据えると、彼女の視線は所在なげに揺れた。
美優「……うん、あのね」
以下略
7
:
◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:44:25.54 ID:mWvUcEHC0
俺と彼女が十歳だったときに、家庭の都合で彼女が転校することになった。
引っ越し先は、子供が気楽に行けるほど近くはなかったが、それでも新しい住所を教えてもらった。
たとえ日常的に会えなくたって、手紙や電話のやり取りならできる。
以下略
8
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:45:10.52 ID:mWvUcEHC0
そして、大学に進学した俺は、そこで同じ大学に合格した彼女と再会を果たす。
9
:
◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:46:25.35 ID:mWvUcEHC0
彼女が上京して一人暮らしを始めることは知っていたが、進学先までは聞いていなかった。
お互いに、相手のことにはすぐに気がついた。
以下略
10
:
◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:50:00.11 ID:mWvUcEHC0
美優「懐かしい! 向かいに住んでたおばあちゃんのことだよね? まだあのおばあちゃん元気にしてるのかな」
P「正月に実家に帰ったときに会ったぞ。まだまだ元気そうだった」
美優「また会いたいな。でも私のこと、覚えていないかもだよね……」
以下略
11
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:50:45.33 ID:mWvUcEHC0
P「……なあ」
美優「うん?」
だからこそ俺は、確かめたくなった。
以下略
12
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:51:24.06 ID:mWvUcEHC0
美優「きっとね、私はびっくりしてたんだと思う」
少しの間考える素振りを見せてから、彼女は呟いた。
P「びっくり?」
以下略
13
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◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:52:08.53 ID:mWvUcEHC0
美優「うん。かっこよくなってたよ。あのときも、それに、いまも」
14
:
◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:53:24.48 ID:mWvUcEHC0
P「え、あー、そうかな」
顔に血が上るのが感覚的にわかる。内心の高揚を悟られまいと、グラスを傾けた。
以下略
15
:
◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:54:06.95 ID:mWvUcEHC0
P「そういえば、今日はなんの用があって呼んでくれたんだ?」
会話がひとしきり盛り上がった後で、そもそも俺は、どうして彼女と会っているのかが聞けていないままだったことを思い出した。
以下略
16
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◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:55:02.88 ID:mWvUcEHC0
美優「私、Pくんと離れ離れになってからも、何度か引っ越ししたじゃない?」
P「ああ、たしかそうだったな」
美優「きっとそのせいだけじゃないとは思うんだけど、でも私、友達っていうのがあまりできなくてね」
以下略
17
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◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:56:00.91 ID:mWvUcEHC0
美優「いま勤めている会社でも、あんまり同僚のひとと馴染むことができなくて」
美優「頑張って、話しかけるようにもしてるんだけど、なんか要領悪くってね」
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18
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◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:56:59.43 ID:mWvUcEHC0
美優「あの、いや、辛いとか、そんなのじゃ、」
彼女は慌てて俺の言葉を否定しようとした。
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19
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◆K5gei8GTyk
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2016/02/21(日) 00:57:54.99 ID:mWvUcEHC0
それは、紛れもない彼女からのSOSだった。
その委細はようとして知れないが、彼女はもう少しで折れてしまうところまできていたのだ。
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20
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◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 00:59:34.88 ID:mWvUcEHC0
それは、紛れもない彼女からのSOSだった。
その委細はようとして知れないが、彼女はもう少しで折れてしまうところまできていたのだ。
以下略
21
:
◆K5gei8GTyk
[saga]
2016/02/21(日) 01:00:19.66 ID:mWvUcEHC0
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