過去ログ - 俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』
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492:1[sage]
2016/07/02(土) 02:04:38.53 ID:1FYr1HPy0

雨に濡れ、独特のきな臭い香りの漂う黒いアスファルトの歩道を無言のまま肩を並べて歩く。

ぎこちなく、確かめ合うように歩調を合わるふたりの姿を逆しまに映す水溜りに、降り注ぐ雨が絶え間なく輪を作る。

以下略



493:1[sage]
2016/07/02(土) 02:07:55.54 ID:1FYr1HPy0

不意に雪ノ下がぴくりと何かに反応を示した。

俺達のいる歩道からさほど高くない段差の上、街路樹の生垣へと真っ直ぐに向けられた彼女の視線を追うと、仔猫が一匹、木の枝の下で小さく鳴きながら雨宿りをしているのが目に止まる。

以下略



494:1[sage]
2016/07/02(土) 02:09:21.40 ID:1FYr1HPy0

フリス○のケースを差し出し軽く左右に振ると、カラカラという軽い音にひかれたのか、恐る恐る仔猫が寄ってくる。

雪乃「すごい … あなたって動物にだけは好かれるのね」

以下略



495:1[sage]
2016/07/02(土) 02:11:15.39 ID:1FYr1HPy0

俺は人さし指を差し出し、習性で鼻を寄せてきた仔猫を両手で優しくそっと抱え上げた。

八幡「ほれ」

以下略



496:1[sage]
2016/07/02(土) 02:13:10.19 ID:1FYr1HPy0

ひとしきりふにふにもふもふして満足したのか、雪ノ下が猫をそっと地面に下ろす。


八幡「もう、いいのか?」
以下略



497:1[sage]
2016/07/02(土) 02:18:25.74 ID:1FYr1HPy0

駅の近くまで来ると、さすがに人通りも多くなり、すれ違う通行人が不思議そうにチラチラとこちら見る視線が気になりはじめる。

先ほどから俺もなんとはなしに漠然とした違和感を覚えていたのだが、すぐ隣を歩く雪ノ下の存在にずっと気をとられていたあまり、それどころではなかったというのが本音である。

以下略



498:1[sage]
2016/07/02(土) 02:22:09.75 ID:1FYr1HPy0

誰だ6月中に完結するとかデマを流したヤツは。俺でしたスミマセン。
これで“踊る会議編”は終わりです。次回からは文化祭編で。7月中には完結します。恐らく。


499:1[sage]
2016/07/02(土) 02:24:29.66 ID:1FYr1HPy0
スミマセン。訂正です。

>>497

14行目
以下略



500:名無しNIPPER[sage]
2016/07/02(土) 02:41:21.78 ID:6yCc0dj9o
乙です


501:名無しNIPPER[sage]
2016/07/02(土) 05:04:03.26 ID:BaVaGLImo
乙カーレ


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