過去ログ - 塩見周子は速水奏とデートがしたい
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29:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 17:40:28.39 ID:bBbJtDB6o
― = ― ≡ ― = ―
「あ、良い色」
「そうなん?」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 18:11:35.04 ID:bBbJtDB6o
「これ、買おうかな」
「私はオススメしておくわ」
31:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 18:34:56.37 ID:bBbJtDB6o
「ねぇ、周子」
「……何?」
32:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 19:01:11.06 ID:bBbJtDB6o
「とてもじゃないけど」
「子供の頃の夢は、看板娘」
33:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 19:20:54.44 ID:bBbJtDB6o
― = ― ≡ ― = ―
ポケットに突っ込んだままの手の中で、携帯がひっきりなしに震え始めた。
指先で電源ボタンを探し当てて、二秒。
あたし達の夜に静けさが無事取り戻された。
34:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 19:58:42.26 ID:bBbJtDB6o
「今日を終わらせたくなかったの」
潮風が私達の髪を揺らす。
飛んでいってしまわないよう、奏が帽子を手で押さえ付けた。
35:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 20:18:33.06 ID:bBbJtDB6o
もたれ掛かっていた柵から離れて、奏が右手を差し出した。
あたしが握り返したその手は、潮風に吹かれて少し冷たい。
ポケットに入れっぱなしだったあたしの手が、奏と半分この温度へ変わっていく。
36:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 20:23:48.92 ID:bBbJtDB6o
あたしの唇に、奏の唇が重なった。
柔らかくて熱くて、それから。
それから、何も考えられない。
37:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 20:28:06.85 ID:bBbJtDB6o
「は、ぁ…………っ」
「……っは、ふ、ぅ…………」
38:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 20:37:18.72 ID:bBbJtDB6o
「帰りましょうか」
「うん」
39:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 20:43:15.63 ID:bBbJtDB6o
「ねぇ、周子」
「なに、奏」
40:名無しNIPPER[saga]
2016/03/20(日) 20:43:41.86 ID:bBbJtDB6o
――あたしは奏と、デートがしたい。
41:名無しNIPPER[nagasaki]
2016/03/20(日) 20:45:30.62 ID:bBbJtDB6o
おしまい。
奏周子、最高以外の表現が見つからない
42:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 20:54:38.79 ID:Qk379EOc0
ちょっ、あなただとは気づかなかった!
もう本当にいつもあなたの作品には引き込まれます
43:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 20:58:01.19 ID:dgcELN5FO
乙、文体と雰囲気で余裕よ
44:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 21:06:51.17 ID:Fh/9Pbcro
おつ!
45:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 21:57:56.39 ID:NvoK54XRo
本当好き
46:名無しNIPPER[sage]
2016/03/20(日) 22:25:33.67 ID:J1XCkU4XO
奏周子最高ありがとうマジで
最近ちょっとずつ流行りはじめててうれしい
47:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 00:33:12.50 ID:bcPO1H5G0
あと何回回せばまた奏周子が読めるのか、それが問題だ
48:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 01:38:49.14 ID:5mJ0rtI1o
乙
最高かよ…
49:名無しNIPPER[sage]
2016/03/21(月) 10:19:33.44 ID:9KuYr5iD0
クローネとLipsにいる子のカップリングは最高だからな……
かなフレ かなしゅー かなふみ かなあり しゅーフレ
どれも行けますよ
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