過去ログ - 強い想いがあったなら
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1:名無しNIPPER
2016/03/20(日) 19:47:16.50 ID:r/YI2ILr0
 それは、ちょっとした正義感から出てしまった行動だった。

「はぁ〜今日も部活疲れたぜ」
「秋人はまだいいじゃん。上手いんだし。僕なんて全然だよ」
「いやいや。春樹だって上手くなったと思うよ。今日とかあのシュートはファインプレイだったぜ」

 そう言ってニカッと笑って見せる少年の名前は長月 秋人。
 勉強も運動もできてイケメンで性格も良い。なんでもできるすごいやつなのだ。
 対して僕、梅原 春樹は平凡な中学2年生。 顔も勉強も運動も、平均的なレベルだ。
 こんな僕と完璧な秋人が仲良くしてくれる理由はよく分からないが、僕としては嬉しいことである。
 そんな僕らは、今はサッカー部に入っている。

「にしてもあちぃな〜。どっかの自販機でジュースでも買って行こうか?」
「自販機は高いよ。コンビニで買った方が早いよ」
「ふーむ、そうか〜。お」

 秋人が前方に目を向けたまま声を出したので、僕もその視線を追いかける。
 そこには、僕の幼馴染でもありクラスメイトでもある、波川 夏美。
 色素の薄い長髪に整った顔。清楚と言う言葉がよく似合う。
 5歳の頃からずっと片思いをしてきた少女だ。

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