過去ログ - 【シュタゲSS】フェイリス「……パパ?」
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◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 00:44:53.47 ID:dHfif56T0
フェイリス「凶真……大丈夫かニャ……?」
岡部「俺のことは心配いらん。そ、それにしてもミスターブラウン。偶然とはいえ、良いタイミングだったぞ。れ、礼を言おう」
以下略
32
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 00:58:07.55 ID:dHfif56T0
黒木「お嬢様、どうされたのですか」
フェイリス宅に入ると、執事の黒木さんが俺の方を見て、驚いたようにフェイリスに尋ねた。
俺は別に入らずとも、お前を送ったらラボまで帰ると言ったのだが、帰れるわけないでニャ、と一蹴されてしまった。
以下略
33
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:07:26.06 ID:dHfif56T0
夕飯を食べ終えると、黒木さんはどうやら帰っていったらしい。
すなわち、この家には現在、俺とフェイリスの二人きり――はっ、馬鹿なことを考えるのはよせ!
以下略
34
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◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:19:57.60 ID:dHfif56T0
留未穂「うぅ……怖かったよう……」
留未穂は震えていた。いつも、弱音を吐かないフェイリス。
以下略
35
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◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:23:03.39 ID:dHfif56T0
留未穂「馬鹿だって笑うかもしれないけど、今日みたいに黒い感情をぶつけられて……岡部さんが庇ってくれて。
そしたら、車が来て、助けてくれて。そんなことが、前にもあったような気がするの。そんなはずないのに、なんでだろうね」
いつもの明るいフェイリスではない、素の姿。
以下略
36
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:34:06.58 ID:dHfif56T0
岡部「……留未穂、聞いてくれるか?」
俺はベッドに座り直すと、留未穂も隣に腰を下ろした。
留未穂「えっ?」
以下略
37
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:42:21.33 ID:dHfif56T0
岡部「な、なに! 本当か?」
留未穂「うん……覚えてる……全部……最後に送ったメールも、全部……」
以下略
38
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:45:57.99 ID:dHfif56T0
留未穂「ねえ、岡部さん。ありがとう。前も言ったように、私は全然岡部さんに怒ったり、してないよ」
岡部「しかし、俺は……」
留未穂「ううん、いいの。でも……、思ってたより、ちょっとだけ、ちょっとだけ、悲しいね」
以下略
39
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:48:50.74 ID:dHfif56T0
留未穂「ねえ、岡部さん……」
岡部「……なんだ、留未穂」
留未穂「ふふっ、また名前で呼んでくれた」
以下略
40
:
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 01:52:37.74 ID:dHfif56T0
次の日も、俺は頭の中はフェイリスのことでいっぱいだった。
きっとフェイリスは、苦しくてもまた、何も言わずひたすら一人で抱え続けるだろう。
俺に……、何かできることはないのだろうか。
紅莉栖「あ、岡部」
以下略
41
:
今日はここまで、また明日
◆3go5SqN4Y.
[saga]
2016/03/23(水) 02:15:13.45 ID:dHfif56T0
まゆり「あ、紅莉栖ちゃん、トゥットゥル……あれ?」
走り去る紅莉栖の背中を不思議そうに見た後、ラボの方を覗き込んだまゆりは、俺の姿を見つけてなるほどといったように頬を膨らませた。
以下略
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