過去ログ - モバP「俺はまゆの望むことならなんだってするよ」
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103: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:33:27.84 ID:lJsCzsEb0
まゆと結ばれてからから半年ほどは平和な毎日を過ごしていた。
旅行をしたり、星を見たり、海に入ったり、花火を見たり、様々なことをして夏を共に越えた。

誕生日にはケーキとブレスレットを渡し、忘れられない夜をすごした。
どれも一つ一つ思い出して見れば恍惚感に呑まれて呼吸を忘れてしまいそうなものだ。
以下略



104: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:35:10.48 ID:lJsCzsEb0
この日はAをメンバーに含めたアイドルグループのライブが行われる日であった。
Aたちは活動してからのキャリアも多少は積んでいたので、悪くない会場だった。
これはまゆの実力を向上させるいい機会になると思い、ゲストとしてまゆも出演するよう取り決めていた。
メインはA達であったので、1曲のみの披露でが、ステージの経験を積み始めたまゆにはかなり貴重な経験になると予想していた。

以下略



105: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:35:47.42 ID:lJsCzsEb0
モバP「ああ、ま、体調は自分ではどうにもできないことがたまにあるしな、Aはまあ、悪く無いさ。じゃあ、ちょっと準備してくるから、そっちも気負わずに心構えとかしておきな」

A「・・・はい」

俺はフォローをしたつもりだったが、あまり上手じゃなかったのかAの表情は変わらなかった。
以下略



106: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:38:18.44 ID:lJsCzsEb0
スタッフに音源を渡し、事情をつげマイクの調整などを大急ぎで済ませた。
結果開演時間が30分遅れる形になってしまったが、とりあえずは問題への対策はすんだ。

(あとはあいつらが上手くやってくれればいいんだが)

以下略



107: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:38:53.54 ID:lJsCzsEb0
「皆様、大変長らくお待たせしました―――」

開演のアナウンスが流れ、彼女たちはまだライトのつかないステージに立ち、それぞれの位置にスタンバイした。
まずは2曲連続でAたちの曲が披露され、その後MCを挟み、まゆの曲へ移るという流れだった。

以下略



108: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:39:19.19 ID:lJsCzsEb0
ひとまず大きな失敗は起きずに1曲めが終わり、そのまま2曲めのイントロへと入った。
遠目でうまくは見えなかったがAはまだ浮かない顔をしているような気がした。

モバP「このまま2曲目もしっかりやってくれ」

以下略



109: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:40:21.51 ID:lJsCzsEb0
他のメンバーたちはそれでも一心不乱にパフォーマンスを続けていた。
幸い、悪影響を受けてはいなかったようだ。

だが、戸惑いを見せる客は少なくなかった。
口パク自体に戸惑っている、というよりは転んでしまったAを案じている、といったところだろうか。
以下略



110: ◆d0hZ1USyYNJW
2016/05/12(木) 23:45:28.29 ID:lJsCzsEb0
Aはなんとか曲が終わる前に立ち直した
だがその表情は重く、とてもアイドルとは言えず、クビ宣告を受けたOLさながらの絶望具合だった。

そのまま曲が終わりMCに移った。
周りのメンバーがうまくフォローをし、なんとかAも話せていた。
以下略



111:名無しNIPPER[sage]
2016/05/21(土) 02:18:52.14 ID:jQwpLB/0o
まだか


112:名無しNIPPER[sage]
2016/05/21(土) 02:26:14.00 ID:AYVOHActo
乙です


113: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2016/05/23(月) 00:51:07.68 ID:Y010MAcg0
まゆを撫でた右手は暖かさを帯びていたが、対象的に左手は凍ったように冷たく、痺れているように感じた。
らしくもなく緊張がしていた。

呼吸が自然と早くなり、足は強く早いリズムで床を叩いた。
左手の痺れを抑えるように腕を組むと、自然と指が腕を叩いてしまう。
以下略



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