57:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 16:36:51.47 ID:kL6oBqem0
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58:名無しNIPPER[sage]
2016/03/30(水) 16:37:08.70 ID:8mzWaPZd0
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59:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 20:31:37.54 ID:hdg3xLKp0
その男、嘗て闇に潜み世界を裏から操っていた強大な権力を持つ秘密組織SEELEの最高幹部十二大老の中でNo.12を冠していた老人は何処とも分からぬ水の中を、ただゆったりと漂いつつ泳ぎ進んでいた。
眼窩に映る水の底には魚一匹、いやプランクトン一匹すら生物が棲息しておらず、壊れて崩落したビル群だけが辛うじて嘗ての面影を残している。
60:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 20:32:38.55 ID:hdg3xLKp0
と、突如、小高い山と山に挟まれた陸地をゆったりと歩いていると、何やら空を飛ぶ虫けらが数匹、自分の周りに集りはじめた。
よく見れば足下にも、何十匹もの虫けらがまるで自分を取り囲むように、地を這いながら群れ集りはじめている。
61:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 20:34:36.12 ID:hdg3xLKp0
ふと、老人は足下を転がる虫けらに視線を向けてみた。
その虫けらから這い出てきた人形の様なものを見た次の瞬間、老人はそれが何であるのか把握して激怒する。
62:名無しNIPPER[saga]
2016/04/02(土) 15:00:37.11 ID:N2tp/f320
そのまま暫く、自分を呼ぶ“何”かに向かって老人が歩を進み続けると、唐突にぽっかりと開けた場所に行き着いた。
(どういうつもりだ?)
63:名無しNIPPER[saga]
2016/04/02(土) 15:01:23.33 ID:N2tp/f320
時間の経過とともに、瞬く間に全身の火傷は修復していき、そればかりか傷ついた箇所が傷つく前より強化されているのが肌で感じられた。
焼けた顔の下にもうひとつの顔が現れるまでに至り、老人は自分が急速に進化していることを自覚する。
64:名無しNIPPER[saga]
2016/04/02(土) 15:02:26.90 ID:N2tp/f320
(……あぁ、そうだ………… 早く、早く、向かわなければ…………)
その先に“何”が待っているのか、“何”が自分を呼んでいるのか、それは全く分からない……
65:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:40:19.34 ID:yTtkFS+M0
(ああ…… 此処だ…………)
進行を再開してから暫くの間、老人の進行を妨げるものは無かった。
66:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:40:51.84 ID:yTtkFS+M0
(……っ!?)
額の中心に一本の角が生えた鬼の様な顔のその巨人を見た瞬間、老人は考えるよりも先にその巨人へと掴み掛った。
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