84:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 23:56:00.51 ID:yTtkFS+M0
>>1 取り敢えず、ここで区切ります。
85:名無しNIPPER[sage]
2016/04/07(木) 05:34:42.33 ID:6A+/5W9DO
乙
ぜひ完結まで頑張ってください
86:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:33:14.33 ID:msQaH9a20
>>1 本当に刻み刻みですけど、ほんの少しだけ投下します。
本日の投下分からが、本作品のオリジナル設定全開といった感じです。
87:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:36:04.19 ID:msQaH9a20
(……どうなって…いるというの?)
地球という惑星の北半分、東欧より遥か東に位置する小さな島国の、地表より遥か地中の深い場所。
88:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:37:38.25 ID:msQaH9a20
いったい何が起こったというのか? 【彼女】はほんの一時前の【彼】の行動のように、その意識のみを遥か遠くへと飛ばし、宇宙の始まりから現在に至る迄の全ての叡智の結晶である『神の板』と自分の意識を繋いで【彼】の選択した行動の一端を垣間見る。
(ほんの一時【リリン】として生きてみることを選択した【彼】が、まさか【私】の眠るこの地で一個の【リリン】として産まれて来るというの……)
89:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:38:46.64 ID:msQaH9a20
(……さて、それでは【私】はどうしたものかしら?)
『神の板』で読み取った叡智の中に、【リリン】の組織のひとつが『裏死海文書』なる万象の記録書(アカシック・レコード)の劣悪複製品を有し、直に此処【黒き月】に辿り着くであろうことが記録されていた。
90:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:40:58.87 ID:msQaH9a20
そこまで考えると徐に、【彼女】は意識を地表へと向け、自身が眠るこの島国の中に自らの母体となり得る【陰の個体】、可能であれば既にひとつの番いとなっている【リリン】が居ないか探してみた。
ほんの数刻の後、御誂え向きと謂わんばかりに【彼】が母体に選んだ【リリン】同様に自身では自覚をしていない絶対優性遺伝子を所有する【陰の個体】を見つけ出し、【彼女】はその胎内を使用して自分も【リリン】となることを決意する。
91:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:41:54.16 ID:msQaH9a20
程無く、【白き月】を発見した者達はこの【黒き月】へと辿り着き、やがて【私】自身を発見して研究をし始めるのだろう。
だが、その【リリン】の研究にいちいち【私】が付き合わなければいけない筋合いは何処にも無い。
92:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:42:48.29 ID:msQaH9a20
ああ、そうだ、どうせなら【彼】が選んだのと同様に、【私】も【リリン】としての生を終えるまで、自身の記憶も厳重に封印して自身が【何】であるかということを思い出さないようにしてしまおう。
そのうえで、双方に自覚が無いままに、【リリン】となった【私】と【彼】が再び巡り会えたとしたならば、それ以上に運命的なことは他に無い。
93:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:44:35.95 ID:msQaH9a20
【彼女】が母体に選んだ【リリン】の【陰の個体】は、その名を【霧島“ユイ”】といった。
94:名無しNIPPER[saga]
2016/04/07(木) 20:48:59.04 ID:msQaH9a20
>>1 取り敢えず、ここまで。
霧島ユイの名は、【彼女】の両親の名前を調べてみた結果公式のものが無いようなので、必然の一致(?)感を強調するためにつけました。
140Res/81.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。