過去ログ - 【ごちうさ】チノ「ハッピー・シュガー・ライフ」
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49: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:11:56.03 ID:Nlo6ISTLo
わかってます。
ココアさんが私を嫌いになるはずなんてありません。
それでも。
ココアさんの『嫌い』から、一歩でも遠くに離れていたい。
例え世界で一番遠くにいるのが私でも。1センチでもそれから離れたい。考えたくない。考えられない。
以下略



50: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:12:47.03 ID:Nlo6ISTLo
辛い出来事も、苦しい出来事も。
ひと匙掬ったお砂糖をあなたが溶かし込めば、苦味なんて感じない。
私を動かすのは――あなた。


51: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:13:28.12 ID:Nlo6ISTLo
―――

「ありがとうございましたー!」

お客さんを追いかけて、埃っぽい店内に響く元気な声。
以下略



52: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:15:29.09 ID:Nlo6ISTLo

「お疲れ様でした。では、また明日」

「またね! おじいちゃん!」

以下略



53: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:17:36.31 ID:Nlo6ISTLo

もう。いつまでたっても変わりません。
ココアさんはそうやって私のことを子供扱いして!
……でも、甘え下手な私は、そんなココアさんの性格に感謝することもあったりします。

以下略



54: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:18:17.33 ID:Nlo6ISTLo

「今日の買い物は決まってますから。はい、ココアさんは八百屋さんをお願いします」

「はーい! ちゃんと買ってきたら、帽子……」

以下略



55: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:21:16.18 ID:Nlo6ISTLo
少し重くなった荷物を手に橋の前で合流して、誰もいない一軒家に二人きりで帰ります。
二階建て。木造。築何十年。夕闇の町に灯る明かりたちの中で、なんでもない小さなひとつ。小さいけれど、庭もあります。

「たっだいまー!」

以下略



56: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:27:08.46 ID:Nlo6ISTLo
えーと、なんて天井を見つめるココアさん。そんなとこに書いてはありませんよ。
本当に大丈夫でしょうか? ちょっぴり、不安です。

「まず、挨拶は大事!」

以下略



57: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:28:01.52 ID:Nlo6ISTLo
お小遣いはちゃんとあげてますが、それを無計画に使ってしまうのがココアさんです。
お金を手に持つと、使いたくなっちゃう性格なの! なんて言って、お小遣いを渡すと色んなものを買ってきます。買ってきてくれます。
私の部屋にあるものは、大抵がそうしたココアさんからのプレゼントなわけで。
……うれしい。
本当は布団でゴロゴロ転がりたくなるくらい、嬉しいんですよ。
以下略



58: ◆FRtTimAs0A[saga]
2016/03/25(金) 23:29:26.64 ID:Nlo6ISTLo
ぱちぱち、と寂しく手を鳴らしながら、心がぐるぐると巡るのは同じ場所です。
私は、ココアさんに隠し事をしています。
ココアさんとの『約束』を既に破ってしまっているんです。
そのことについては聞かないで欲しいと、ココアさんに『お願い』をしています。
もちろん、それがココアさんにとって、私たちにとって、良い選択だと思うからです。
以下略



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