過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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3:名無しNIPPER[saga]
2016/03/28(月) 23:07:02.15 ID:mPSzAJE90
 慶は美城常務の方針に、賛成も反対もしていない。
 これまでは確かに、346プロダクションで働く者の多くに、346は老舗で大手だから大丈夫という油断が瀰漫していた。
 個々の個性を生かして自由に活動させる、と言えば確かに聞こえは良い。だが、裏を返せば成長の停滞とも言え、実力の無い者がのうのうと会社に居座り続けるということでもある。
 切磋琢磨を惹起し、アイドル達の成長を促す。競争についていけなくなった者は切り捨てる。弱肉強食と優勝劣敗は世の理であり、単純明快で良いではないか。

 しかし、実力主義にも問題はある。某企業で年功序列を撤廃し、成果主義を導入したところ、新人が育たなくなったという例があるのだ。ベテランが、将来自分のライバルになるかもしれない者を、なぜわざわざ育成してやらねばならぬのか、というわけだ。
 十年後、二十年後の会社経営を鑑みれば、人材育成が困難になる危険性を孕んでいることを、美城常務は理解しているのかどうか。



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