過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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55:名無しNIPPER[saga]
2016/03/30(水) 21:26:05.10 ID:h8nHpmiS0




「わあ、綺麗……」

 窓際に立つ加蓮は、外の夜景に見とれている。そんな加蓮を肴に、慶はソファに座り、「響」をロックで飲んでいた。微酔気味の慶にとって、響の馥郁たる風味が心地良い。
 ガラステーブルの上に置かれた、響の二十四面カットのボトルがダウンライトに照らされ、一種のインテリアとして機能している。

「ねえ慶さん、他にも部屋あるんだよね? 346のプロデューサーって、こんなタワーマンションのワンフロアを貸し切れるぐらいギャラ貰ってるの?」

「そんなわけないだろ。俺は親の脛を齧ってるんだから」

「大手製薬会社の御曹司は、ドラ息子ってわけだね」

 そう言って、加蓮はクスリと笑った。事実、反論のしようがないほど、加蓮の言う通りだった。しかし、このまま黙っているのも癪である。

「じゃあ、そのドラ息子の言いなりになって、のこのこ俺の家までついてきたお前は何なんだよ」

「親不孝者でも、私にとっては頼れるプロデューサーだからね。ふふっ」

 加蓮は窓から離れて、慶に近づいてきた。



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