過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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67:名無しNIPPER[saga]
2016/04/01(金) 22:32:41.45 ID:4bekVCDt0
「成果主義、実力主義は、常務が先般の会議で披瀝されたことでもあります。同期として酷な言い方に聞こえるかもしれませんが、率直な意見を申しますと、彼は常務の求める有為な人材ではなかったのではありませんか」

 慶はここで一度言葉を切り、常務の表情を窺った。常務は無言で先を促した。

「むしろ、ここで泣いて馬謖を斬り、全体の弛緩した空気を引き締めるという常務の判断は、統括重役として称賛に値するものだと思われます」

 慶の言い回しは、あくまでも美城常務の意見に賛同するものであり、自分から積極的に清川を追い落とそうとする言質を取らせていない。また、美城常務に対する阿諛追従も含まれており、狡猾で巧妙な弁舌だった。
 それに、わざわざ一社員の処遇について諮問されるということは、自分は美城常務からそれなりの信頼を得ていると、慶は判断した。



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