過去ログ - 【モバマスSS】香水 あるプロデューサーの物語
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名無しNIPPER
[saga]
2016/04/05(火) 19:33:20.18 ID:yG+egbPm0
「……ありがとう。君にはいつも助けられているな」
「いえいえ、美城常務の御為ならば、この程度のことは造作もありません。しかし……」
そこで男は言葉を切った。その沈黙には、何かを期待するような気配が感じられる。
「約束は守る。関連会社の役員のポストは、ちゃんと用意してある。私の念書も、数日中に送ろう」
「その言葉を聞いてようやく安心できますよ」
男の安堵を感じ取ると、美城常務は更に労いの言葉をかけた。
「決して日の目を見る仕事ではないが、これからもよろしく頼む、“清川君”」
「とんでもございません。全ては、“美城常務のお好きなように”……それではまた……」
清川武大との通話を切ると、美城常務はアイドル事業部の今後について思案した。
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