6: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:21:49.90 ID:lqZk7NNG0
黒井社長が次を注ごうとしたが、もう残っていなかったようだ。
「おい、そっちのを寄越せ」
7: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:22:15.68 ID:lqZk7NNG0
しばらくの間、無言で料理をつつく時間が続いた。
視線すら合わせなかったが、不思議と居心地は悪くなかった。
「成功は約束されている。あとは、どこまで成果を上げられるかだ」
8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:22:49.61 ID:lqZk7NNG0
右手人差し指を立てて上に。
間奏分ステップを踏んだ後、左手を腰に、右手人差し指を頬に。
「ふぅ……」
9: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:23:39.37 ID:lqZk7NNG0
「やっぱりここだったか、島村」
「部長さん?」
10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:24:14.81 ID:lqZk7NNG0
「それでも、Sランクはひとつのゴールです。私の夢、トップアイドルになる夢を叶えてくれてありがとうございました!」
立ち上がって、部長さんに頭を下げる。
11: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:25:00.15 ID:lqZk7NNG0
「『本当に楽しそうに、幸せそうに笑う子だ』……そう言っていたよ。それで決めた」
この話を聞くのは初めてだ。
部長さんもプロデューサーさんも、一言も言わなかった。
12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:25:29.48 ID:lqZk7NNG0
「ああ、それから」
私に背中を向けたまま、立ち止まった。
13: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:26:59.11 ID:lqZk7NNG0
ドームライブ二日目、本番の日だ。
一日目は現役アイドルのライブだった。
そして二日目は、引退組も含めた全アイドルによるライブ。
色々な事情で全員の曲はできないけれど、必ず一度はステージに立つ。
14: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:27:30.97 ID:lqZk7NNG0
二曲目、『ENERGY☆SMILE』を歌い終えて舞台裏に戻ってきた。
今はニューウェーブが歌っている。
これで当分私の出番はない。
少しはゆっくりできるのだけど、こうも大きいライブになるとみんなバラバラになりがちだ。
15: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:28:21.58 ID:lqZk7NNG0
第二ブロックは引退組を中心に現役組と一緒に。
ここのブロックでは過去に人気だったユニットも多く出てくる。
最初は……
16: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/04/05(火) 13:28:49.00 ID:lqZk7NNG0
「卯月さん、よろしくおねがいしまぁす!」
「うん、頑張ろうね!」
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