284:名無しNIPPER[sage]
2016/05/14(土) 01:01:32.47 ID:+JJ6QU9+o
乙です
285:名無しNIPPER[sage]
2016/05/14(土) 01:19:47.78 ID:TteBxYNno
乙
286:名無しNIPPER[sage]
2016/05/14(土) 10:14:49.68 ID:xJpMuMEg0
おつです
287:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:35:06.96 ID:GNfKg3P3o
◇[If you were coming in the Fall]
「猫だ」
288:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:35:32.88 ID:GNfKg3P3o
唐突に、落ち着かない気分になる。
奇妙な戸惑い。
289:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:36:10.93 ID:GNfKg3P3o
俺にも、そういうふうに見えた。
でも、どこかで冷静な自分が、そんな自分を諌めているのも分かる。
猫だ。
290:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:36:44.75 ID:GNfKg3P3o
「……ねえ、るー」
「はい?」
291:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:38:05.94 ID:GNfKg3P3o
猫は俺たちが追いかけはじめるのを見ると、すぐに歩き出した。まるで導くみたいな足取りで、ゆっくりと。
道路も横切らずに横断歩道を使った。赤信号すら律儀に守っていた。
るーも俺も、その不思議さに何も言わなかった。
292:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:38:48.00 ID:GNfKg3P3o
「……不思議になるんだよな」
「何がですか?」
293:名無しNIPPER[saga]
2016/05/15(日) 22:40:09.61 ID:GNfKg3P3o
日差しに歪む視界のなか、夏の気配にまぎれて、俺達は猫の影をどこまでも追う。
「……だいきらいって、言ったことがあるんです」
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