363:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:49:46.93 ID:Fxr7uh8Eo
少しの沈黙のあと、俺はなぜだか笑ってしまった。
「……いや、バカだろ。なんだそれ」
364:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:50:41.62 ID:Fxr7uh8Eo
「来年だ! 来年の文化祭にしよう。そうだよ、それがいい」
その言葉に、みんなが顔を見合わせた。
365:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:51:10.43 ID:Fxr7uh8Eo
◇
「リベンジマッチ」を部長が提案したのは、八月のある日のことだった。
366:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:51:41.08 ID:Fxr7uh8Eo
◇
近くの商店街で夏祭りがあるから、と言って、俺とるーはふたりで遊びにいく約束をした。
367:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:52:07.31 ID:Fxr7uh8Eo
喧騒と人混みにまぎれて、俺達は手を繋いで歩いた。
お互いの声すら聴き取りづらい流れの中で、俺達は話す内容すらろくに思いつけずに、ただ出店を見て回る。
「なんか……」
368:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:52:39.60 ID:Fxr7uh8Eo
「痛い?」
「はい」
369:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:53:08.65 ID:Fxr7uh8Eo
「あ、バレンタインくれるの?」
「ほしいですか?」
370:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:53:47.29 ID:Fxr7uh8Eo
◇
どんなふうに過ごしていても時間は流れる。
楽しくても苦しくても、何もかもが過ぎていく。
371:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:54:19.67 ID:Fxr7uh8Eo
◇
夏祭りからの帰り道、るーを家へと送りながら、俺はこれまでのことを思い出していた。
372:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:54:46.61 ID:Fxr7uh8Eo
「ねえ、るー」
「なに?」
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