353:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:42:22.61 ID:Fxr7uh8Eo
◇
部活のメンバーで新しくできた水族館に行こう、と言い出したのは佐伯だった。
354:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:42:53.34 ID:Fxr7uh8Eo
◇
ある日、部活の前にふと思い立って、東校舎の屋上へと向かった。
355:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:43:19.89 ID:Fxr7uh8Eo
「きみ、もしかして、柚原志乃さん?」
彼女は怪訝そうに眉を寄せた。
356:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:44:16.96 ID:Fxr7uh8Eo
「ここで、何をしてたの?」
そう訊ねると、彼女は困ったような顔をして、手のひらをさしだしてきた。
357:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:44:44.43 ID:Fxr7uh8Eo
「……先輩」
振り返ると、柚原志乃は、たしかに俺をじっと見据えていた。
358:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:45:42.91 ID:Fxr7uh8Eo
「じゃあ、なんなんですか?」
真剣な顔で、彼女はそう訊ねてきた。
どう答えるべきか、少し考える。
359:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:46:38.04 ID:Fxr7uh8Eo
「……俺のおかげで、がんばってこれたんだ、って、そう言われたんだ」
柚原志乃は、何も言わずに続きを待つ。だから俺も、言葉を続ける。
360:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:47:08.89 ID:Fxr7uh8Eo
◇
嘉山を経由して嵯峨野連理から連絡があったのは、夏休みも半ばを過ぎた頃だった。
361:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:48:24.13 ID:Fxr7uh8Eo
◇
「たっくん! 緊急事態です!」
362:名無しNIPPER[saga]
2016/05/17(火) 23:48:50.63 ID:Fxr7uh8Eo
嘉山がわざとらしく溜め息をつく。
「……おまえら、準備悪すぎだろ」
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