57:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:51:31.19 ID:i6zLcA0Oo
◇
翌日の昼休み、渡り廊下の端にある自販機にもたれて、高森が鼻歌を歌っているのを見つけた。
58:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:51:57.82 ID:i6zLcA0Oo
「頭ぶつけたんだって? 大丈夫?」
「最初からおかしいから、大丈夫」
59:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:52:29.16 ID:i6zLcA0Oo
「けっこう多いよね、煙草吸ってるやつ。ばかみたい」
「多い、の?」
60:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:53:07.11 ID:i6zLcA0Oo
奇妙な沈黙のあとに、高森は話を変える。
「そういえば、ゴロちゃんがドラム勧誘するって」
61:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:53:54.40 ID:i6zLcA0Oo
◇
放課後になるとゴローが会いに来て、「ちょっと付き合ってくれ」と俺を呼んだ。
62:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:54:26.36 ID:i6zLcA0Oo
今も、あのときのように取り乱した様子はない。
彼は鞄を背負って、既に帰ろうとしているところだった。
ゴローは物怖じせずに、
63:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:54:54.66 ID:i6zLcA0Oo
「まあそう言うな」
と言ってゴローは嘉山の肩を掴んだ。
64:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:55:21.32 ID:i6zLcA0Oo
とはいえ嘉山は断るだろう、と、俺はそう思った。
思ったのに、
65:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:55:47.91 ID:i6zLcA0Oo
◇
そこからは慌ただしかった。
66:名無しNIPPER[saga]
2016/04/13(水) 00:56:32.43 ID:i6zLcA0Oo
屋上に出ると、見覚えのある後ろ姿が立っていた。
シャボン玉が飛んでいる。
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