過去ログ - ナターリア「夢をこの手に掴むんダ!」
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1
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 17:57:42.71 ID:x5vD+l8H0
それなりの規模を誇るビルの中の、無数にあるレッスンルームの一つ。
そこで行われていた参加者総勢2名による球技大会は、鬼の襲撃によってあっけなく幕を閉じた。
「え〜!もう終わりかよ!」
「ごめんね晴ちゃん。プロデューサーさんはお仕事行かなくちゃいけないの。
さあプロデューサーさん、急いで準備してくださいね!」
「せっかくいいところだったのによー……」
主催者兼参加者である結城晴は、突然の終了宣言に不満を漏らした。
レッスンまでの空き時間を潰すために連れ出したプロデューサーが、
こんな中途半端な時間でこの場を去るなどとは考えてもいなかったのだ。
少しばかりロスタイムを要求しようかとも考えたが、
自分たちの仕事を取りに行く為などと言われてしまってはそうもいかない。
「……まあ仕事なら仕方ねーか。
おいプロデューサー!カッコイイやつを取ってこいよな!」
彼女の思いを知ってか知らずか、生返事だけを残しプロデューサーとアシスタントはその場を去ってしまった。
これ以上この場にとどまっていても仕方がない。
そう考えた彼女は次の遊び相手を求めて事務所へと戻ることにした。
いつも騒がしいあそこならきっと時間が潰せるはずだ。
SSWiki :
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2
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:00:19.24 ID:x5vD+l8H0
そう考えて戻ってきたはいいものの、そこはいつもの喧騒が嘘のように静まり返っていた。
確かに今日は休日、しかもレッスンはまだまだ先の時間帯ではあるが、平時であれば既に数人が集まって騒いでいるはずである。
誰もいないのかと辺りを見回してみると、真剣な眼差しで机に向かっている人物を発見した。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:02:04.98 ID:x5vD+l8H0
ナターリアは難しい顔をしながら手に持った小さな本を読み進めているが、
時折思い出したかのように手元に置いてあるもう一冊の分厚い本をパラパラとめくり、
そばに置いてあるノートになにやら書き込んでいるようだ。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:06:02.22 ID:x5vD+l8H0
「悪いナターリア。驚かせちまったな」
「ううん、大丈夫だヨ。オハヨウ晴!いや、もうコンニチハなのかナ?」
以下略
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:08:58.20 ID:x5vD+l8H0
合点がいき一人満足する晴を余所に、どこか険しい表情をするナターリア。
どうしたことかと不思議に思う晴の心中を察してか、彼女はその理由を語り始めた。
以下略
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:11:11.96 ID:x5vD+l8H0
「それならさ、オレが教えてやるよ」
「エ?本当カ!?」
「おう。って言ってもオレが読めるところだけだけどさ。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/04/16(土) 18:11:55.96 ID:srYnR2Ka0
晴ナタ…!
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:13:20.46 ID:x5vD+l8H0
本来読書などはあまり好まない晴ではあったが、いざ読み始めてみるとなかなかに引き込まれる内容だったこともあり、
それなりにこの状況を楽しんでいるようだった。
そうしてしばらくの間二人の奇妙な読書は続き、本を半ば読み終えたかというところで、晴はふいに浮かんだ疑問を口にした。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:16:32.69 ID:x5vD+l8H0
「でも勉強なんてしなくても、ナターリアは結構日本語理解できてるだろ?
なんで改めて勉強しようなんて気になったんだ?」
「ンー…この前イベントに出たとき、台本があまり読めなくてナ……
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:20:24.62 ID:x5vD+l8H0
ナターリアは熱気冷めやらぬ様子でアイドルへの情熱を語り続ける。
アイドルへの理解や興味など無いままにこの業界に入った自分との違いに、晴は少しばかりの嫉妬を覚えた。
今の仕事は嫌いではない。むしろ嫌いではないからこそ、
以下略
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:23:29.50 ID:x5vD+l8H0
「そういうもんなのかな……いや、そういうもんなんだろうな。
悔しいけどアイツはなんだかんだでいい感じにやってくれてるし、アイツのプロデュースでもっとカッコよくなれるんならそれでいいしな。」
「ハルはどんどんカッコよくなってるゾ。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:26:46.83 ID:x5vD+l8H0
「そういう熱さ、嫌いじゃないぜ。全部を手に入れたいだなんて、ナターリアは欲張りだな」
「フフン、ナターリアは欲張りだからナ。夢だけじゃないゾ。プロデューサーだっていつかワタシが手に入れるんだ!」
「ま、あいつはロリコンだからな。案外うまくいくんじゃねーの?
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:29:31.18 ID:x5vD+l8H0
「よーし、じゃあ空いてるレッスンルーム探しにいこうぜ!
……というか誘っておいてなんだけど、ナターリアはサッカーできるのか?」
「フッフッフ、実はナターリアのパパはサッカーのカントクさんなのダ!サッカー大国ブラジルをナメテもらっちゃダメだゾ!」
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/04/16(土) 18:34:18.59 ID:x5vD+l8H0
以上です
初のSS投稿ですので至らぬ点も多かったとは思いますが、
少しでもナターリアの魅力を伝えることができていれば嬉しいです。
以下略
15
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/04/16(土) 18:42:39.41 ID:M7KfiWA90
>>1
乙
ここによしのんが居たら完全に俺の嫁艦隊だったわ……
SSRがいつ出てくるかわからないから今のデレステ怖い
16
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/04/16(土) 20:49:51.11 ID:f9qkA8nI0
乙乙
17
:
名無しNIPPER
2016/04/16(土) 23:43:51.19 ID:fxHpneB80
「夢をこの手に掴む二ダ!」
18
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/04/17(日) 10:00:45.41 ID:eB/WsBjzo
ナターリア好きだから、俺特だった
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