11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/04/17(日) 22:50:08.47 ID:skFt6CMPo
「向こういったら、手紙、書くね」
ムギちゃんが言った。
「毎週書くよ、絶対」
それから、じゃあねって笑って、駅の方へ歩いていった。
背中がちょっと小さく見えた。
わたしはさよならを言いそびれてしまった。
帰り道、りっちゃんと澪ちゃんはさっそく、ムギちゃんのお別れパーティを盛大にやろうなという話をしていた。
ポケットの中のがらくたをわたしは未だに握りしめたままだった。何かとがった物が、指の間に刺さって痛い。
なんだか泣きそうだった。
みんながいつかはなればなれになってしまうという単純明快な事実は、天使の襲来という災難によって、より悲劇的になってるのかそれとも少しは気が紛れてるのか、わたしにはよくわからない。
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